観光名所、鞆の浦のご当地アイス「ちりめん塩アイス」
福山市の南端、瀬戸内海沿岸のほぼ中央に位置する鞆の浦。
2008年に公開された「崖の上のポニョ」で、宮崎駿監督が構想を練った場所として全国的に有名になったため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
鞆の浦は、美しい海岸線や常夜灯をはじめとする歴史的建造物、美味しい海産物などで知られています。古くから“潮待ちの港”として栄え、日本で最初の国立公園に指定された瀬戸内海を代表する景勝地の1つです。
そんな歴史ある鞆の浦は観光名所としても人気なのですが、観光客の多くが立ち寄る店として有名なのが「けんちゃんのいりこ屋」さんです。
その「けんちゃんのいりこ屋」さんに『ちりめん塩アイス』という、話題になっているご当地アイスがあると聞いて取材に行ってきました!
全国にファンを持つ超人気店!「けんちゃんのいりこ屋」
「けんちゃんのいりこ屋」さんは1999年にけんちゃんご夫妻が創業されました。
開業以前は鞆(とも)の沖合に浮かぶ走島(はしりじま)で義兄の“ちりめん漁”を手伝われていた旦那様のけんちゃん。その頃の鞆の浦はちりめん水揚げ量が全国1位で相当な漁獲量を誇る漁師町だったそうです。
その後、義兄の会社が休業をしたことをきっかけに、「鞆の浦の美味しいちりめんを、待っておられる方々にこれからも届け続けたい!」と小売業として創業されたのが「けんちゃんのいりこ屋」さんです。
創業当初から鮮度と味、無添加にこだわり、お客様に安心安全に食べていただけて、健康に良く、常に「美味しい!」と言ってもらえる主に瀬戸内でとれた小魚の干物を販売されています。
その美味しさ、味わいに虜になり定期的に購入されるお客様も全国にたくさんいらっしゃるそうで、北は北海道、南は沖縄まで数多くのお客様に愛されているお店なんですよ。
また、「けんちゃんのいりこ屋」の人気に拍車をかけたのが店長である奥様のお母さんの存在!
創業当時からコロナ禍前までの約20年近く、雨の日も嵐の日も店頭に立ち続け、その持ち前の明るさと気遣いの良さから “看板娘”として、とても人気だったそうです。
その役を終えた今現在でも全国からお手紙が届く、愛すべき人なんですよ。
けんちゃんのこだわったお魚の美味しさとお母さんの人柄で、鞆の浦の中でも超人気店となった『けんちゃんのいりこ屋』さん。
自慢の小魚の干物をさらに美味しく楽しく若い人にも食べてもらいたい!と考案されたのが今回ご紹介するご当地アイス『ちりめん塩アイス』です。
ちりめんが一体どのようにアイスに配合されているのか、その味は一体どんなものなのか、とっても気になりますよね。
しっかりとご紹介していきます!
けんちゃんのお店さんだからできた!ちりめん×アイスの組み合わせ
『ちりめん塩アイス』とはバニラアイスをベースに「けんちゃんのいりこ屋」さんの上質なちりめんとこだわりの塩を配合した進化系アイスです。
これまでちりめんを使ったサブレやおまんじゅうを手掛けられたこともあり、ちりめんがスイーツと相性がいいことを知っていた奥様の智子さん。
新しいスイーツを作るにあたり、議題に上ったのが “アイス”。
以前、知り合いのジェラート屋さんが「けんちゃんのいりこ屋」のちりめんを使ったジェラートを販売されていたそうなのですが、惜しくも閉店。
そのジェラートの美味しさを知っていただけに、スイーツ展開でアイスにすることは外せなかったそうです。
とはいってもそのジェラート屋さんは閉店されてしまっていたので地元でジェラート製造をされている「社会福祉法人ゼノ少年牧場 ゆめサポート・バク」さんと共同開発することに。
始めは見栄えを重視してアイスの上にちりめんをかけたものの、滑らかなアイスとちりめんの食感が合わず断念。その後も幾度と試行錯誤を繰り返し、一度ちりめんを湯がき、ペースト状にしたものを練り込むことによってアイス本来の滑らかさを失わず、ちりめんの味を引き出すことに成功されました。
また、味の面でもちりめんの配合量や塩の量、砂糖の量を幾度となく繰り返し調整されたんだそうです。
現在は鞆の浦観光に来られた方が怖いもの見たさで手に取り、食べ歩きされることが多いそうですが、ほとんどの方が「美味しい!」と感動されるそうです。
これは一度食べてみないといけませんね!
それでは実際にいただいてみましょう。
塩味とアイスの組み合わせが絶妙に美味しい!「ちりめん塩アイス」
まずはパッケージ!
くるくるっとした可愛いちりめんと、鞆の浦らしい常夜灯がデザインされていてとっても可愛いです。
蓋を開けてみると薄グレーのアイスが姿を現します。ところどころちりめんを彷彿とさせる黒い点々…。
ちょっとドキドキしながらいただきます!
お??
んん???
おぉ~~~!!!!
なるほど、こんな味ね!いや、美味しいですこれ!
おもしろい味!!
口に入れた瞬間は塩味が前面にあり、そのあとふわっと香るちりめんの香り。
なめらかに喉を通ったらバニラの甘さとちりめんと塩の味が絶妙に合わさっていきます!
一口で何重にも変化していくのは驚きです!!
おもしろーい!!!
正直もっと魚臭さがあるのかなと思ったのですが、そんなことは一切ありません!
それもそのはず、この『ちりめん塩アイス』につかわれているちりめんは加工用などではなく、お店で“上物ちりめん”として販売している、こだわりの瀬戸内産ちりめんを惜しみなく使用されているそうです。
「けんちゃんのいりこ屋」さんだからこそのちりめんの美味しさがしっかり感じられます!
バニラアイスがベースということだったので、もっと甘いのかと思ったのですが、ちりめんの味と塩がいい塩梅ですごくさっぱりしています。
実はこの塩にもとってもこだわりがあり、塩田で3カ月乾燥した後、約1年間熟成させて作る非加熱塩という製法で作られた「ホッティーの塩」というのを使われています。
熱を一切加えず作ることによりミネラルがしっかりと残ったお塩なんだそうですよ。
無添加にこだわり、安心安全に健康に良いものを提供したいという想いにこちらのお塩は最高のマッチングだったんですね!
しかも塩が砂糖の甘さを引き立てる役割を担っているため、砂糖の使用量も通常のジェラートと比べて格段に少ないんだとか。
さらに使用されている生乳は、鳥取県の大山で採れた新鮮なものを使用。
その他の材料もすべて国産にこだわり、“本物の素材とその味”を追求されていました!
けんちゃんのいりこ屋さんの想い、ホッティーの塩の想い、ゼノ少年牧場さんの想い、それらがすべて綺麗にマッチしてできたこの『ちりめん塩アイス』。
美味しい上にちりめんのカルシウム、塩のミネラルが摂れるなんて本当に嬉しいですよね。
夏の暑いシーズンには、熱中症対策にもなりそうですし、栄養素も取れるのでご高齢の方にもお子さまにも是非おすすめしたいアイスです!
現在、『ちりめん塩アイス』は通販サイト 楽天市場(ふるさと納税)の他、公式ホームページ、実店舗で販売されています。
ぜひ一度遊び心を持ってチャレンジしてみてくださいね♪