備後地域で愛される逸品を知る。

2023.01.20 2023/12/09

おすすめしたい!希少国産あんずで作った【アプリコットジャム】

田尻町で栽培された“あんず”で作った「アプリコットジャム」

皆さんは“あんず”という果物にどんな印象を持たれてますか?
黄色くて大きめの梅のような果実のあんず。製菓材料としてアプリコットジャムがよく使われることは知っているものの、私にはあまりなじみがなく、果物として生で食べたこともなければ、ジャムとして購入することもめったにない、縁遠い存在です。

収穫された沢山のあんずの写真
あんずの原産地は中国、日本には平安時代に伝わったそうです

そんなあんずが広島県福山市田尻町で栽培されていて、しかも爽やかで美味しい『アプリコットジャム』を作られていると聞いてそれは見逃せない!とお話を伺ってきました。

その名も「田尻杏屋(たじりあんずや)」さん。
福山の田尻町というところで最近創業されたのですが、その地域への熱い想いと美味しさの魅力がしっかり伝わってきて、みなさんにおすすめしたいと思える逸品でした。

詳しくご紹介していきます。

340年の歴史がある“あんず”で町を活性化させたい!

田尻杏屋を営まれているのは元デザイン学校講師の小林さんです。
小林さんは10年前、自然に囲まれた子育てに適した場所として福山市田尻町に引っ越してきました。
田尻町で出会ったのは今まで縁遠かった“あんず”。
田尻町は中国地方唯一の「あんずの里」として長年大切に育てられていたそうです。

そもそも福山市田尻町にあんずの木がやってきたのは今からなんと340年以上も昔のこと!
大分県から来たお寺の住職さんが、境内にあんずの木を植えたのが始まりでした。

田尻杏発祥の地の石碑の写真、由来 天和元年(1681年)豊後國(ぶんごのくに)(大分県)から円明治住職阿闍梨尊意(あじゃりそんい)種子を持参しこの地に植える 入植三百年を記念しこの碑を建てる 田尻町杏の古里振興会 と書いてある
田尻あんず発祥の地、円明寺には石碑が建っています

その後、開花時期にはあんずの花が咲き誇り、町全体があんずの花に包まれるほどの名産地として有名になった田尻町。戦時中にかなりの本数が伐採されたものの、地域の有志が増殖させたことにより今では3,000本以上ものあんずの木があり、毎年3月下旬の開花時にはあんずの花見を楽しむ観光客が訪れるほどにまでなりました。

満開の杏の花の写真
桜にも似た可愛らしい花が咲くあんず
見に来た人を楽しませてくれます

そんな田尻町のあんずですが、良いことばかりではありません。
あんずの木を管理されている方たちの高齢化問題に直面、剪定・草刈りなどが行き届かず、荒れた畑が年々多くなってきているのです。全く管理されていない畑も目立つようになり、せっかく人気の花見も来ていただいた人に心から楽しめてもらえない状況に。
このままでは340年も続いてきた田尻町のあんずの行く末がどうなってしまうのかわかりません。

そこで立ち上がったのが小林さんです。
田尻町の魅力であるあんずを活かし、生産者さんたちの生活と素晴らしい景色を守り、町全体を活性化させたい!と田尻杏屋を始められたのです。

田尻杏屋の男性が杏畑をバックに写っている写真
田尻杏屋の小林さん
田尻町のあんずを知ってもらうため、日々奮闘されています

放棄地となっているあんず畑を借り生産の継続を行うと同時に、田尻町だからこそのあんずを使った製品開発とブランディングを始められた小林さん。
その第一弾として販売を開始されたのが今回ご紹介する『アプリコットジャム』なんです!

瀬戸内の気候が生んだ酸味と濃厚な味!希少品種「広島大杏」

現在日本では青森県、長野県と寒い地域で多く育てられているあんずですが、田尻のあんずは違います!

田尻町は福山市の南部に位置し、観光地「鞆の浦」の目と鼻の先にあり、瀬戸内海沿岸に面した地域です。
雨が少なく暖かい温暖な気候の中、陽がよく当たる南東向きの傾斜に植えられているため、太陽のエネルギーと海のミネラルを豊富に含んだ旨味たっぷりのあんずなんですよ。
しかも田尻町では農薬や化学肥料を使わない自然農法での栽培をされているため安心安全

冬の杏畑の写真
取材に訪れたのは真冬。初夏になるとたくさんのあんずが実をつけます

これらの条件の上、田尻町で主に栽培されているあんずは「広島大杏」という広島県の在来品種で、品種改良されていないため、あんずらしい酸味と濃厚な味が特徴
他県のあんずとはまた違った味わいを持つ希少な品種なんだそうです。

冒頭でもお話したように、生のあんずを食べたことがない私ですが、それにも理由がありました。
あんずの賞味期限はなんと収穫後たったの2~3日!!
痛むのが早いため一般流通させるのがとても難しい果物とのことです。

痛むのが早いあんずをいかに美味しく、多くの人に知ってもらうかを検討していた小林さん。
せっかくならこの希少な「広島大杏」の魅力を最大限に引き出したものが良いと考えていた時に、福山市在住の無添加ジャム作家「Onni marmalade(オンニマーマレード)」さんからSNSを通して「あんずを譲っていただきたい」という連絡が来たそうです。

Onni marmaladeさんにあんずを託し、ジャムになったものを食べた時の衝撃!
小林さんが求めていた表現したい味そのものではありませんか!!

すぐに田尻杏屋としての想い、今後の展開、商品開発したいことを伝え、Onni marmaladeさんとのコラボが実現!
さらなる食感や舌触りの追求を一緒に行い、田尻杏屋としての栄えある第一弾商品『アプリコットジャム』が完成したのでした。

杏ジャムの瓶の写真 APRICOTJAM TAJIRI ANZUYA × Onnimarmalade と書いてある
Onni marmaladeさんとの出会いはまさに運命!
あんずの魅力がたっぷり詰まったジャムが出来ました

濃厚で爽やかな美味しさ!おすすめしたい「アプリコットジャム」

「一口食べたらまず味の違いに衝撃を受けること間違いないからとりあえず食べてみてください!」
とのことだったのでさっそく頂いてみます。

スプーンですくってみるとあんずの甘い良い香りがします。
固すぎずトロっとしたジャムです。
では一口………。

ジャムをスプーンですくっている写真
鮮やかなオレンジがおいしそう~!

口に入れた瞬間ガツンと来るあんずの味!
確かにこれは他のジャムにはない衝撃です。
ジャムなのにめっちゃ味が濃いんです!あんずの味が超濃厚!!
あんず本来の味ってこうなんだ、というのを教えてくれる味です。
あんずの甘さ・香りの後に爽やかな酸味がやってくるのが特徴的で味が凝縮されていて美味しいです。

果実がしっかりつぶされたタイプのジャムで舌触りが滑らかなんですが、ところどころ皮の存在感があってそれも良いアクセントになっています。
たくさんのあんずがギュギュギュっと詰まったこの味は「国内のどのジャムとも違うものを作りたかった」という小林さんの想いに超納得!

しかもこのジャム、材料はなんと田尻町のあんずと北海道産ビートグラニュー糖(てんさい糖)のみ!てんさい糖は甘みがスッキリしているので、あんずの酸味・味・香りを引き出すのに最適だったそうです。

木で完熟に近い状態までしっかり熟させた田尻町自慢のあんずをOnni marmaladeさんの工房で少量ずつ一つ一つ手作業で作るからこそできるこの美味しさ、この魅力。
どうしてもお値段は高くなってしまうものの、それに見合うだけの美味しさがあるジャムでした!

無添加のため、開封後はだんだんと色が黒ずんでくるそうなのですが、開けたてのフレッシュさとはまた違う、落ち着いた味になるそうなので、その変化も楽しみながら味わってみてくださいね♪
開封後は冷蔵庫保存をお忘れなく!

パンにつけて食べるのもとっても美味しいですが、豚のソテーにかけるのも高級料理店のような味わいになっておすすめとのことでした!
ぜひ試してみてくださいね♪

ポークソテーにたっぷりと杏ジャムをかけている様子の写真
トロっとかけるだけで、上品なポークソテーに早変わり♪

現在、『アプリコットジャム』は通販サイト 楽天市場(ふるさと納税)、公式ホームページの他、以下で購入することができます。

  • 福山市:入江豊三郎本店、田尻郵便局、パンプティダンプティ福山曙店、水呑Cafe Boneu

自分へのご褒美に、大切な人へのプレゼントにおすすめです!

会社の紹介

田尻杏屋
住所:〒720-0203 福山市田尻町3476
電話番号:090-3745-4942

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