備後地域で愛される逸品を知る。

2023.04.13 2023/05/31

【むぎっこ栗っ子】まるでマカロン!老舗和菓子屋の和スイーツ

年間50万個を販売!新食感の和スイーツ「むぎっこ栗っ子」

皆さんはお茶会など知人のおうちにお邪魔するとき、手土産にどんなものを持っていきますか?
クッキー、バウムクーヘン、マカロンなど洋焼き菓子を持っていく人も多いのではないでしょうか。人数が多いと種類がかぶってしまったりしないか心配になりますよね。

色々なクッキーが並べてある写真
定番のお菓子は美味しいし渡しやすいけど…
手土産が被るのは避けたーい!

今回は他の人と被らない上に、その新しい食感をみんなで楽しむことができる、持っていく人ももらった人も嬉しい和スイーツをご紹介します。

その和スイーツは広島県福山市で93年続く老舗和菓子屋「御菓子所 勉強堂」さんが作る『むぎっこ栗っ子』という焼き菓子です。

店内で販売されているむぎっこ栗っこの写真
『むぎっこ栗っ子』
可愛らしい名前のお菓子ですね

手土産としてはもちろん「美味しいから先方に喜ばれる」と、ビジネスシーンでも多くの会社さんに利用してもらっているそうで、年間50万個近い数を販売されているんですよ。
大切なお客様に持っていきたくなる味、和風マカロンとも評される『むぎっこ栗っ子』美味しさの秘密に迫ります。

一級和菓子製造技能士が6人在籍!御菓子所 勉強堂のお菓子作り

「御菓子所 勉強堂」さんは昭和4年に福山市熊野町で創業された老舗の和菓子屋さんです。
その屋号の通り、常に勉強し精進することを胸に努力を続けられていた初代。その勤勉さとお菓子の美味しさで地元の方に愛される和菓子屋さんに。
その後「うちの和菓子の美味しさをもっと多くの人に食べてもらいたい」と2代目3代目の代で事業拡大し現在福山市を中心とした広島県内に7店舗を構える和菓子屋さんへと成長されました。

御菓子所 勉強堂のお店の入り口写真
入口にはおもてなしの心が感じられる季節の花が飾ってありました
広々とした店内の様子の写真
空間を十分にとった店内にはお菓子が美しくディスプレイされています

現在では屋号の勤勉さを大事にしつつ、「楽しさの創造」をモットーにカフェ事業の展開や福山市田尻町の名産品である“あんず”の里保全活動、養蜂活動、和菓子教室など和菓子から派生する様々な取り組みを積極的に行われています。

その中でもひと際注目していただきたいのが国家資格である一級和菓子製造技能士が社内に6人もいること。
和菓子についての伝統的な知識と技術と長期の経験がある者にだけ与えられる狭き門である資格で、この高度な技術を持つ職人が6人もいるというのは数ある和菓子製造業の中でもかなり珍しいんだそうです。
その6名が中心となり、職人による美しさ、美味しさ、技術どれをとっても自信をもってお客様におすすめできるお菓子を日々作られています。

広報担当の喜多村さんがお店の入り口前で取材に答えている様子の写真
勉強堂さんについてお話いただいた広報担当の喜多村さん

大粒で柔らかい!高級一粒栗が入った焼き菓子「むぎっこ栗っ子」

そんなスペシャリストが多く在籍する勉強堂さんの代表商品である『むぎっこ栗っ子』。
こちらは香ばしい「はったい粉」を使用した生地に、自家製のこし餡と大粒の栗が丸っと入っています

パッケージの写真、広島福山名物 むぎっこ栗っ子という文字とお菓子のイラストが書いてあります
「大粒の栗が丸ごと」と聞いてワクワクしちゃいました♪

この『むぎっこ栗っ子』は約20年前、勉強堂さんの看板商品となるものを作ろうと考案され商品化されました。
「はったい粉」を使用した珍しさと、その独特の香り、食感、美味しさゆえに現在では勉強堂を代表する銘菓となり、全国菓子大博覧会でも金賞を受賞したほどの人気商品です。

ところでみなさん「はったい粉」ってご存知ですか?
「はったい粉」は、大麦を焙煎して粉にしたもので、栄養価が高く、昔はよくお湯に溶いて飲まれていたそうです。

はったい粉をスプーンですくっている写真
昭和世代には懐かしい「はったい粉」
ほのかな甘みと大麦特有の香ばしい風味が特徴

実はこのはったい粉、焼き菓子にするにあたり、量が多いとふっくらせず硬くなるし、少ないと特有の香りや味が出ないためお菓子の生地に使うには配合がとても難しいんです。
そのため、はったい粉を使ったお菓子はあまりないそう。
しかし、勉強堂さんの長年の研究による小麦粉との配合比率と、一級和菓子製造技能士による微調整により、美味しい生地が作り出されているんですよ。

このオリジナルの生地に合わせた自家製のこし餡には北海道産の小豆とザラメが使われており、上品な甘さに仕上げられています。
また、中央に鎮座する一粒栗は非常に柔らかい極軟特級という高級な大粒栗が使用されているそうで、『むぎっこ栗っ子』の特徴的な食感を損なわず、それでいて栗としての主役感もしっかりと感じられる組み合わせになっているそうです。
焼き菓子の中央にごろっと大きな栗が入っているとちょっと幸福感増しますよね。

半分に切ってあるむぎっこ栗っ子の写真
半分に切ってみると…
大粒の栗がぎっしり詰まっています

『むぎっこ栗っ子』のすごいところはこれだけではありません。
なんと年間50万個近く製造される焼き菓子でありながら、焼き上げる前に手作業で一つ一つ形を整えながら粉砂糖をつけているんですよ!
一見簡単そうに思えるこの作業ですが、丸め方で焼き上がりに大きく差が出てしまうので一級和菓子製造技能士による手作業が欠かせないんだそうです。
愛情を込めたこのひと手間が、より美味しさを増すポイントにもなっているんでしょうね。

和風マカロンと評される食感、香ばしい香り!コーヒーとの相性も抜群

和菓子屋らしい少し渋めなパッケージを開封すると手のひらサイズの『むぎっこ栗っ子』が姿を現します。食欲をそそるはったい粉の香ばしいよい香り!
まるで焼きたてのパンのような香りが広がります。
焼き菓子でこれだけ香ばしい香りがするのも珍しいです。

黒い皿に乗せられたむぎっこ栗っこの写真
白いのは粉砂糖
持ってもポロポロ落ちないので食べやすいです

ではさっそく一口。
周りにまぶしてある粉砂糖の甘さと、はったい粉の香ばしさ、主張が控えめのこし餡と柔らかい栗!
どれもがその一口で楽しめます。
これは美味しい!!

なんと言っても生地の食感が面白いです。
表面はサクッとしていながら内面はモチっとねっとりした感じで“饅頭”のカテゴリーでこの食感は初めてです。
しかもはったい粉の香ばしさが口いっぱい広がって美味しいです!
和菓子でありながらマカロンやダックワーズを彷彿とさせるこの食感と、大麦のいい香りを存分に引き出されたはったい粉の味わいは長年研究された勉強堂さんならではの味。

4つに割られたむぎっこ栗っ子の写真
和菓子と洋菓子の美味しいところを両方楽しめた気分!

そしてその生地の美味しさを邪魔することなく、それでいてしっかりと存在を示しているのが大粒の栗!
極軟特級と言われるだけあって、一口目を食べた時に栗の存在に気付かなかったほど柔らかいんです。
私がこれまで食べた一粒栗が入った焼き菓子って、栗が固めでゴロッとした主張強めなものが多かったのですが、この『むぎっこ栗っ子』は違います。
栗が柔らかいから一気にぽろっと抜けてしまうことがなく、口に運ぶごとにきちんと噛み切れるため栗の味、美味しさをその都度きちんと楽しめます
こし餡と同じぐらい柔らかいので主張は控えめなんだけど、とても大粒で味がしっかりしているから存在感がしっかりある。
この栗の食感もこれまでにない新食感でした。

はったい粉の香りが懐かしさを感じる素朴さもありながら、生地・こし餡・栗の統合された食感と美味しさが新しいこの『むぎっこ栗っ子』。
味がしっかりした焼き菓子なのでコーヒーやほうじ茶など『むぎっこ栗っ子』と同じように香ばしい飲み物との相性が抜群!
食感の楽しさが話題に一役買うのでお茶会などのコーヒーのお供にもオススメですよ♪

コーヒーと一緒にお皿に並べられたむぎっこ栗っ子の写真
『むぎっこ栗っ子』の美味しさをコーヒーが引き立たせてくれます

賞味期限も約20日と長いため、手土産として持っていくにも最適な勉強堂さんの『むぎっこ栗っ子』。現在、公式ホームページ、勉強堂さん7店舗の他、以下のお店で購入することができます。

  • 広島県:ekie広島駅、イズミ各店、ホテル歐風亭、広島三越、ハッピータウンポートプラザ、ゆめタウン。
  • その他:大阪阪神百貨店、グランデュオ立川などでお買い求めいただけます。

和風マカロンとも評されるその味をぜひ一度楽しんでみてください♪

お店の紹介

御菓子所 勉強堂
住所:〒720-0411 広島県福山市熊野町乙1151番地の2
電話番号:084-959-0025

ホームページ