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これまで、尾道を中心に備後圏域の「逸品」を紹介してきた、「なじみマガジンONOMICHI」。

雑貨や食品、工芸品に至るまで、その数はなんと160商品に上ります。
その中で、作り手の思いを紐解き、逸品たる所以をお伝えするうちに、静かに温めていた「私たちも商品を作り、皆さんにお届けしたい」という思い。そんな思いが、この度ついにカタチになりました!
今回ご紹介するのは、なじみマガジンONOMICHIの初プロデュース商品『肉球マグネット』です。

季節を問わず観光客で賑わう尾道の新たなお土産として、自分用に、また誰かへのプレゼントにおすすめの一品です。この魅力的な商品を生み出したのが、レジンアクセサリー作家として活動する、廣瀬(ひろせ)まどかさんです。
廣瀬さんは、「猫のまち」としても知られる尾道にたびたび足を運び、街歩きを楽しんでいました。そんな中で尾道の猫たちと出会い、作品のインスピレーションが広がっていったそうです。

廣瀬さんとなじみマガジンONOMICHIのスタッフが以前から交流していたことが、今回の商品化へとつながりました。
幼い頃から猫が大好きで、気付けばこれまでずっと猫と一緒の生活だったと振り返る廣瀬さんに、『肉球マグネット』の製作秘話や、その深い“猫愛”について詳しくお伺いしました。
「猫と一緒に暮らすなかで、自然に自宅周辺の保護猫活動にも関わるようになりました。さまざまな理由で捨てられてしまう猫が多くいることは、テレビでもネットでもよく目にしますが、それは私が暮らす地域でも同じ。いつもそばに猫がいた私は、どうしてもその状況を放っておけなかったんです。自分でできる範囲には限られますが、猫を保護し、新しい飼い主に引き渡すという活動を行っています」

そんな廣瀬さんが、現在飼っているのも「アル」という名の保護猫。ショッピングセンターの駐車場で出会った子猫です。
親猫とはぐれ、全身が泥で汚れて弱々しく鳴き声をあげつつも、廣瀬さんの方へと近づいてくるその子猫を抱き上げたとき、「この子を大切に育てよう」と心に決めたそう。以来、アルと一緒に穏やかな日々を過ごしているといいます。

「本当に人懐っこい猫なんです。片目が見えないというハンディがあるにも関わらず、好奇心が旺盛。楽しげに走り回るアルを見ていると、心がほぐれていきます。次第に、この子のかわいらしさや、この子からもらった温かさを、なんとか形にして色んな人に届けたいと思うようになって。それが、レジンアクセサリー作りでした」
アルへの思いがものづくりの原点となった廣瀬さんは、飼い猫と同じ名前の「Ale(アル)」というブランドを立ち上げ、猫のほか、花屋で働いていた経験を活かして花びらを使ったアクセサリーを製作。
もともと手先が器用で、ものづくりが大好きだった廣瀬さんのアクセサリーには、洗練された美しさに加え、身につけた方への「優しさ」も込められています。

そんな廣瀬さんが手掛けるこうした「優しさ」が込められた作品に、なじみマガジンONOMICHIのスタッフの一人が出会ったことが今回のオファーのきっかけに。
一つひとつにメッセージ性のある廣瀬さんの作品を目にしたとき、「尾道が好きで、ものづくりに情熱を傾ける廣瀬さんとなら、きっと読者の皆さんに喜んでいただける新しい尾道土産が作れるはず!」と直感しました。
モチーフは、やはり尾道を象徴する「猫」。
廣瀬さんの想いと、なじみマガジンONOMICHIの願いが合致し、商品化プロジェクトがスタートしたのです。
廣瀬さんがイメージしたのは、手に取るだけで猫のかわいらしさが伝わるような商品。しかも、眺めるだけでなく、実際に日常で使えるものでした。

「私にとっては新たなチャレンジでしたので、最初はオファーを受けていいものか悩みもしました。ですが、これまでの猫との暮らしが持つ豊かさを表現できる絶好のチャンスだと思い、引き受けることにしたんです」と、廣瀬さん。
そして、何度も打ち合わせを重ねた末に辿り着いたのが、「猫の肉球」をモチーフにした作品です。まるで優しさの塊のような、ぷっくりとした柔らかなイメージを再現することを目指しました。
ブランド名も、尾道の「港」と、猫の鳴き声を組み合わせた「Minyato(みにゃと)」に決定。
「旅のかけら雑貨店」というキャッチコピーとともに、旅先の港町で出会った猫との想い出を持ち帰ってもらえるよう、ロゴマークには尾道の坂道と猫のシルエットを忍ばせています。

「肉球を形取った商品のアイデアも色々と浮かびました。これまで製作してきたアクセサリーやキーホルダーという案もありましたが、日常でいつも使ってもらえるものとして最終的に思い浮かんだのが『肉球マグネット』です。冷蔵庫や小さなホワイトボードなど、ご家庭でメモやお便りを貼り付けるときに重宝しますよね」
しかも、マグネットは性別や年齢に関わりなく、誰もが普段の生活で使用することが多いアイテムです。『肉球マグネット』を手にするたびに、尾道の風景や、そこで出会った猫たちを思い出してほしい。この小さなアイテムには、私たち(なじみマガジンONOMICHIと廣瀬さん)の尾道や猫への思いも添えられています。

さて、なじみマガジンONOMICHIの初プロデュース商品『肉球マグネット』は、全部で5種類。
大きさは大小2サイズ(大:約28×30×14mm、小:約19×20×10mm)があり、それぞれ尾道をイメージするテーマとカラーで個性が光ります。

もちろん、いずれも肉球のプニっとしたやわらかさを再現しており、触れるだけでも癒されるアイテムです。廣瀬さんがイメージしたという、肉球をプニっと押したときの心地よさを、ぜひ体験してみてください。何層にも重ねられた層は一つずつ、色や中に忍ばせた素材で変化を加えています。


カラー展開は以下の通り。
この『肉球マグネット』、パッケージの台紙にもかなりこだわっているんです。
5種類のテーマにあった風景と、「はちくろ」や「ましろ」、「さばまる」と名付けられた猫のイラストが描かれていて、かわいさ全開。どの肉球にしようか迷ってしまうこと間違いなしです。

もちろん、使い勝手も抜群。
ボリュームのある大サイズは磁石も大きめ。プリントや厚めのポストカード、写真などもしっかり貼り付けられます。
コロンと可愛いサイズの小サイズは、ちょっとしたメモやお便りを貼りたいときに活躍!卓上飾りにもおすすめです。
冷蔵庫に貼った旅の写真や、ホワイトボードに留めたポストカードなど、日常の中でさりげなく目に入るたび可愛い肉球に心がふわっと癒されます。
尾道旅の風景や大切な時間が自然と思い出され、日常の中で旅の余韻を楽しむことができますよ。

尾道というまちに流れる穏やかな時間と、猫たちの自由な姿。それらが重なり合って、この小さな『肉球マグネット』が生まれました。手のひらにのる小さな肉球には、猫のぬくもりと尾道の光が宿っています。それは、日常で振り返ることができる「旅のかけら」。そんな記憶のかけらを、ぜひ手に取ってみてください。
現在、『肉球マグネット』は公式ショップサイトと以下の店舗で販売中。新商品のためこれから販売店を拡大していく予定です。