備後地域で愛される逸品を知る。

2021.12.17 2024/04/11

【生チョコサブレ】未体験の食感と口どけ!パティシエ至高の一品

チョコ好きはぜひ食して欲しい!新感覚の生チョコサブレ

日本初のチョコレートが製造・販売されるようになったのは明治時代。
とは言っても、この時はまだ輸入したチョコレートを溶かして加工するだけのものだったようです。

時は流れ、令和の世には個性的で美味しいチョコレートがたくさん!
皆さんはどんなチョコレート菓子がお好きですか?

口いっぱいにチョコレートが広がるトリュフ?
滑らかなくちどけが癒される生チョコ?
サクサクホロホロした食感が楽しいサブレ?
中からトロっとチョコレートがあふれ出すフォンダンショコラ?

どれもそれぞれ特徴があって甲乙つけがたい美味しさですよね♡
もしこの世の中に、それら4種類の特徴を併せ持ち、食べるときの気分や状況に合わせて変化を遂げるチョコレート菓子があったら魅力的だと思いませんか!?

そんなチョコレート好きにはたまらない夢のようなお菓子が、福山市で誕生したとの知らせを受けて、さっそくお話を伺ってきました!!

今回は福山はもちろん、備後地域の方々に愛され続けるお菓子屋さん、サンクラフィーユの『生チョコサブレ』をご紹介します。

サンクラフィーユの店舗外観写真
可愛いフクロウの看板が目印です

パティシエ界の巨匠が認めた!世界基準のパティシエが作る一品

『生チョコサブレ』を紹介する前にどうしても外せないのがサンクラフィーユのオーナーパティシエ田渕(たぶち)さんのお話です。
この田渕さん、すごい方なんですよ♡

オーナーパティシエ田渕さんがインタビューに答える様子
オーナーパティシエの田渕さん

田渕さんは屋久島で生まれ育ち、18歳の時進学のために上京しました。
その時知り合いに連れていかれたお店で食べたショートケーキのあまりの美味しさに衝撃を受け、大学に入学することを辞め、そのお店の門を叩きました。20歳の時、さらに高みを望み単身渡仏。片言のフランス語で一から修行し4年かけてプロの味と技を習得されました。

帰国後は、技術講師として全国各地を飛び回り、多くの洋菓子店の立ち上げに携わられたそうです。その後、2002年に縁あって福山市にご自身のお店、サンクラフィーユをオープンさせたのでした。

ショーウィンドウの中に並べられた沢山のケーキ
どのケーキもすごく美味しそう…!

田渕さんが作るケーキの美味しさは評判を呼び、市外からもわざわざ買いに来られるお客様も少なくありません。

そんな中、2019年に現在の自分の技術はどれほどの物なのかを知るために、パティシエ界の巨匠である千葉好男さんが立ち上げた日本アントナン・カーレム協会が主催する「アントナン・カーレム グランプリ パリ美食コンテスト」に出場されます。
フランスの三ツ星シェフ20名が審査するこのコンテストでなんと田渕さんは準グランプリを獲得されたのです!!

アントナン・カーレム グランプリ パリ美食コンテストの表彰状
パティシエとして世界基準の腕前をお持ちなんです!

パティシエ歴は42年!
世界で通用し、今でも各方面から引き合いの声がかかるほどの腕前を持つ田渕さんが、長年の構想の下やっとの思いで作り上げたのが『生チョコサブレ』です。

これを読み終わった頃には、きっと食べたくて仕方なくなっていると思いますよ♪

厳選された素材と製法!すべては大切なお客様のために 

『生チョコサブレ』はカカオ70%以上のチョコレートが使われています。
カカオの比率が高いため風味が際立ち、より香りが強く、程よい酸味があり爽やかで、口の中に香りだけが残り後を引きずらないのが特徴です。

生チョコサブレのアップ写真
『生チョコサブレ』はしっかりとしたチョコの味を楽しめます

このチョコレート、なんとカカオハンターズからの直輸入!
そもそもカカオハンターズってご存知ですか?
私は初めて知ったのですが、良質カカオの産地、南米コロンビアで、カカオの調査や栽培の指導、チョコレートの製造まで行うのがカカオハンターズです。
そんなカカオハンターズが厳選した、カカオへの愛と生産者さんの想いが詰まったチョコレートをサンクラフィーユさんでは使われています。

木になったカカオの実
普通のカカオとは一味ちがいます

そのほかにも岡山県産の小麦、広島県世羅産の卵、広島県神石高原町のはちみつなど、生産者さんの顔が見え、その時々の素材の状態が確認でき、鮮度のいい状態で入荷できるものをこだわって使われています
もちろん添加物も一切不使用!

お客様にお届けする大切なお菓子だからこそ安心してより美味しく食べていただきたいという田渕さんの想いが詰まった食材たちです。

未体験の食感とくちどけに驚愕!変化するチョコレート

40年近くお菓子を作られてきた田渕さんが長年思い描いていたものは「食べるときの気分や状況に合わせて変化を遂げる、これまで出会ったことのないチョコレート菓子」でした。
理想のかたさや食感、くちどけを求め、配合を変え、製造方法を変え、焼き加減を変え…。
何度も何度も試行を重ねて苦心の末に完成したのが『生チョコサブレ』

トリュフと生チョコとクッキーとフォンダンショコラの三位一体ならぬ四位一体。
一体どんな感じなのか気になりますよね!
ではいざ実食です!!

お皿に並べられた三つの生チョコサブレ
封を開けた瞬間、チョコレートのいい香りが♪

大きさは手のひらサイズで見るからにチョコがふんだんに使われているのがわかります。
状況に合わせて変化するということなのでまずはそのまま常温で…。

あれ!?これチョコレートの後ろにお塩が隠れています!チョコレートの程よい甘さと時折感じる塩味が絶妙で美味しい!!
常温はクッキー生地が口の中でホロホロほどけながらも少しサクサク。
中心のガナッシュ部分は口に入れた瞬間とろける柔らかさで少しビターな生チョコタイプです。

次に冷やしたものは…
冷蔵庫から出したばかりでも冷たすぎず、しっとりしていて少し弾力があります。さらに常温の物より塩味を感じますね。
中心のガナッシュ部分は常温よりマイルドな味わいで少し硬く、トリュフのような食感です!
え、全く同じもの食べてるのに食感だけでなく味も全然違う気がする!すごい不思議(笑)

では最後に袋から出して電子レンジで20秒温めたものはというと…
レンジを開けた瞬間にチョコレートとバターのいい香りが!!柔らかすぎて手で持てないのでフォークで頂きます。クッキー部分はサクサクなのにトロトロ!!!これは間違いなく新食感!面白い!!
中心部のガナッシュはとろ~~っと流れて周りの生地と絡みさらにくちどけをよくしてくれます。フォンダンショコラのいいところですね♡

生チョコサブレの断面
口の中であっという間にほどけてしまいました

どれも同じ商品なのに常温、冷やす、温めるでそれぞれ全く違う味わいと食感!!!
こうやって食べ比べてみると本当に同じ商品なのか疑いたくなるほどの変化にワクワクとドキドキが止まりませんでした!
味がとても濃厚なので、ケーキを1カット食べたかのような満足感です。

気軽に食べるおやつにも、ちょっとリッチなデザートにもなりうるこの『生チョコサブレ』。その時の気分や状況に合わせて変化する様はまさに時代に合ったハイブリットサブレと言えますね!

いくつもの種類のチョコレート菓子を食べているような感覚にさせてくれる新食感サブレ。
現在、『生チョコサブレ』は公式ホームページ、店頭でご購入できます。
より香りが豊かで美味しい状態を食べていただけるように、公式ホームページでは注文を受けてから作られるそうです。
焼き菓子なので約一ヶ月日持ちもするのでお土産やプレゼントにも最適ですよ♪

お店の紹介

菓子工房 サンクラフィーユ
住所:〒720-0032 広島県福山市三吉町南1-13-14
電話番号:084-926-8872

ホームページ