備後地域で愛される逸品を知る。

2024.01.11 2024/04/11

【ビンゴソース】学校給食に採用!子どもが喜ぶ魔法のソース

仕出し屋さんが作った地元の味「ビンゴソース」

みなさんの”想い出の味”ってどんなものがありますか?
幼い頃お母さんが作ってくれた料理はもちろんですが、”想い出の味”の一つとして学校給食で好きだった一品などもあるのではないでしょうか。
今から20数年前に小学生だった私は、手作りミートソースで食べるソフト麺が大好きでした。

今でもふとした瞬間に思い出す”想い出の味”。
広島県福山市でここ数年、確実に地元の味、給食の味として定着しつつある食材があると聞いて取材に行ってきました。
この食材のおかげで子どもたちの給食の残菜が減り、学校からも子どもたちからも喜ばれ、今や福山市の小学校給食には欠かせない存在になっているんです。
それが『ビンゴソース』という地元の仕出し屋さんが作る調味料です。

子どもたちが成長した時に、”想い出の味”となること間違いなしの地元の味をご紹介します。

ビンゴソースの瓶の写真
レトロなパッケージが可愛いビンゴソース

初代店主が作った名物料理「鯖の竜田揚げ」

『ビンゴソース』を販売されている有限会社たかのさんは昭和34年に初代当主である高野江美子さんが「たかの食堂」を始められたことから始まります。
たかのさんのある福山市沼隈町は、福山市の南端に位置し、昔から造船の街として栄えていました。造船業に携わる人やその家族で賑わっている中、単身赴任で家族と離れ、頑張られている人にもしっかりと食事をとってほしいと栄養満点で愛情いっぱいの食事を提供されていた江美子さん。その人柄と料理の美味しさが人を呼び、沼隈のおふくろとして常に人に囲まれた、にぎやかな食堂だったそうです。

たかの食堂の外観写真
現在は仕出し屋さんを営んでいらっしゃいます
高野憲治さんが笑顔でインタビューに答えている写真
江美子さんのお孫さんである
高野憲治さんにお話をお聞きしました

そんな「たかの食堂」では栄養価も高く、当時手に入れやすかった鯖を使った料理も人気でした。しかし、味噌煮や塩焼きばかりでは飽きられると感じ、商品の開発をしてできたのが、たかの食堂オリジナルの鯖の竜田揚げでした。

通常、鯖に下味を漬け込んで作る竜田揚げですが、江美子さんの作る竜田揚げは少し違います。鯖を揚げ、江美子さんオリジナルのソースに漬けたもので、そのソースの独特の美味しさと鯖との相性の良さから、「たかの食堂」の名物料理として名を馳せたのでした。

学校給食に採用!名物料理から誕生した「ビンゴソース」

時は流れ江美子さんが他界後、食堂から仕出し屋へと業種変換されたたかのさんは、平成25年に沼隈のおみやげとなり、全国に誇れるものを作ろうと奮闘されます。

阿伏兎観音の写真
全国に誇れる沼隈の観光スポット「阿伏兎観音」
国の重要文化財にも指定されています

たかのとして誇れるものは何か、たかののオリジナルの物は何かと考えた時に着目したのが鯖の竜田揚げに使われているソースだったのです。

鯖の竜田揚げに使われているこのソースは、ベースとなるソースに江美子さんが十数種類のスパイスを組み合わせた、まさに「たかの食堂」唯一無二のものだったことに気付いた高野さん親子は商品化するべくレシピ化に注力します。
江美子さんが開発してから60年、「たかの食堂」の名物として作ってきたものの、詳細なレシピはなく舌と熟練の感覚でつないできた味だったため、何度もやり直し、納得いくレシピを開発されたのでした。

ビンゴソースをスプーンにすくっている写真
変わらぬ美味しさで60年もレシピなしに作られていたことに驚きです!

お土産としてはもちろん、子どもたちが親しみやすく、備後地方を盛り上げていきたいという想いで作られた『ビンゴソース』。ある時その願いが急速に実現する時が来ます。
それは一人のお客様からのお声がけからでした。
「私は学校給食を作っています。このソースがとても美味しかったので給食で使わせてください!」

高野さんはお客様の希望を快諾。
すると、後日その方から「ビンゴソースをつかった魚料理を出したら、いつもはたくさん残される魚があまり残されなかったんです。ビンゴソースのおかげでたくさんの子どもが美味しく魚を食べることができました!他の学校の調理師さんからも使いたいと声が上がっています!!」

この出来事をきっかけに、学校給食で『ビンゴソース』を使う学校が1件、また1件と広がり、今では福山市にあるすべての小学校で使われ、子どもたちの残食減に貢献しています。

子供がお茶碗を持っている写真
ビンゴソースで給食もさらに美味しくパワーアップ!

また、給食での使われ方も多岐にわたり、魚にかけるだけでなく野菜やお肉を使い「○○のビンゴソース炒め」であったり、「○○のビンゴソース和え」など、メニューのポイントとして各学校でオリジナルメニューとして使われていたり、高野憲治さんが食育として学校に赴き出張授業を行い、『ビンゴソース』を使った新たなレシピ開発を子どもたちと一緒にされたりと、子どもが”食”について考えるキッカケにもなっているんですよ。

ビンゴソースを使った新たなレシピについて書かれているチラシ
地元の小学生が『ビンゴソース』を使った
オリジナルメニューを開発!

まさに子どもたちに親しまれ、家族の団らんを繋ぐ、福山市民にとって欠かせないものになっていますよね。
「ビンゴソースを通して、子どもたちの食べず嫌いをなくすお手伝いをもっとしていきたいです。」と話してくれました。

甘くて美味しい!子どもたちの嫌いをなくす魔法のソース

それでは、いつものように実食しながら説明したいと思います!
今回は“子どもの食わず嫌いが直る”とのことなので、娘たちにも協力してもらいました。

ソースの食べ方として外せないのはやっぱりフライですよね。
そこで、娘たちのあまり得意ではないアジフライをチョイス!
「魚か~」と言われながら食卓に並べてみました。
『ビンゴソース』は魚嫌いの子が減った魔法のソースであることを説明して、いざ実食です。

アジフライの写真
魚の風味が苦手な人もいますよね
子どもたちは美味しく食べてくれるのか…?

まずソースを開けた瞬間に感じるスパイスの香り!
あれ?なんかこれ嗅いだことのある匂い??
あ!カレーっぽいです!カレーのスパイスの香りがします。
ソースだけで少し舐めてみると、甘い!美味しい!

一般的なソースの酸味やくどさはあまりなく、まろやかです。
そのまろやかな甘みの後に、少しカレーを思わせるスパイスの香りが口の中に立ち込めます。
この甘さ、実は福山市って甘口の文化なんだそうです。それとスパイスはカレーにも使われるコリアンダーやターメリックなどを十数種類組み合わせて作られているそうですよ。

これ、ソースだけでゴクゴク飲めそうなぐらい美味しい。
ソースでそんな感情をいだいたのは初めてですね。それぐらい口当たりまろやかなんですよ!

ではアジフライに『ビンゴソース』をかけていただきましょう。
「あ、甘い!」「あ~、美味しい。食べやすい」
苦手なアジフライを臆することなく食べていく娘たち!
まさに『ビンゴソース』の魔法にかかりました(笑)。

アジフライにビンゴソースをかけている写真
たっぷりかけていただきます!

私もアジフライにかけて食べてみると、ソースのコクとオリジナルのスパイスの香りと濃厚な甘さが魚の臭みを消してくれています。
確かにこれは苦手な子も食べやすい!そして何より美味しい!

よく考えたらカレーのような風味とはちみつのような濃厚な甘みって、子どもの大好きなものが組み合わさっていますよね。そりゃ子どもの心をつかんで離さないわけです。
衣にソースをまとわせるようにしっかり目にかけると、より一層味わい豊かに美味しく食べられました。

子どもたちもあっという間に完食!
『ビンゴソース』のおかげで献立の幅が広がりそうで母としてもとってもありがたいですね。

江美子さんがお客様の喜ぶ姿を見るために作られた秘伝の味が現在の子どもたちの、そしてさらにその子どもたちの…と、後世の子どもたちの食にまで紡がれていくだろうと考えると感慨深い気持ちになりますね。

たかのさんの名物である「さば重」もいただいたのですが、これもジュワッと広がる『ビンゴソース』と鯖のジューシーな脂が相まってとても美味しかったです!
福山に来られる際はぜひ食べてみていただきたい一品です。

名物「さば重」の写真
霜降りサバとビンゴソースの組み合わせが絶品!

子どもたちの嫌いをなくす魔法のソース『ビンゴソース』は、通販サイト Amazon、楽天市場、公式ホームページ、店舗の他、以下で購入できます。

  • 広島県:エブリィ各店、ニチエー各店、ザ・ビック各店、尾三地域の道の駅
  • 東京都:ひろしまブランドショップ TAU

またこちらの『ビンゴソース』、たこ焼きの名店「銀だこ」さんでたこ焼きグランプリ最優秀賞を受賞された経歴もお持ちです!東京にある「ハイボール酒場」さんにて飲食できますので、関東方面にお住まいの方はぜひ「ハイボール酒場」に足を運んでみてくださいね♪

会社の紹介

有限会社 たかの
住所:〒720-0313 広島県福山市沼隈町大字常石989番地1号
電話番号:084-987-0727

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