スイーツ好きの大人は虜に!くにひろ屋の洋酒ケーキ
洋酒が入ったスイーツといえば、みなさんはどんなものを想像されますか?
恐らくウイスキーボンボンやブランデーケーキ、ラムレーズンが入ったチョコレートやアイスなどが頭に浮かんだのではないでしょうか?
スイーツ大好きな私ですが普段お酒を飲まないので、好んでは食べないのですが「このケーキだけは、めちゃくちゃ美味しくて好き!」という洋酒を使ったスイーツがあるんです!
そのケーキはおばあちゃんの家や親せきの家に行くといつも置いてあって、子どもの頃は苦手だったのですが、大人になってから食べるとその独特な味わいに感激した逸品なんですよ。
「この美味しさが分かるなんて大人になったな~」なんて物思いにふけりながらあっという間に2個食べたという思い出の一品です。
大人になった私がもれなく虜になったケーキというのが「くにひろ屋」さんの『洋酒ケーキ』です。
広島県に住んでいる方なら一度は目にしたことがあるというぐらい有名な広島銘菓なのですが、全国にも熱烈なファンが多い超人気スイーツなんです!
これまでにもたくさんのメディアで紹介されているこのくにひろ屋の洋酒ケーキですが、「なじみマガジン」ならではの視点でその美味しさの秘密に迫ります。
門外不出のレシピ!バトンを託された「洋酒ケーキ」
くにひろ屋さんは今から60年程前の昭和36年に曽根利之さんが和菓子・洋菓子を取り扱う菓子店として広島県甲奴郡上下町(現:広島県府中市上下町)にて創業されました。
創業前、曽根さんが尾道で修行をしていたころに東京のパティシエに習った、フランスの焼き菓子「サバラン」をベースに作られています。
「サバラン」とは、リング型のブリオッシュに洋酒入りのシロップを染み込ませたケーキのことなのですが、この界隈では見慣れないお菓子でした。
そこで日本人にはなじみ深いカステラっぽいケーキをオリジナルで考案し、洋酒入りのシロップを染み込ませて作ったのが現在の『洋酒ケーキ』です。
そもそも洋菓子自体が身近でなかった時代にもかかわらず、その美味しさとモダンさで上下町の人々を魅了し上下銘菓として重宝されてきた『洋酒ケーキ』。
しかし平成17年、曽根さんが高齢になり引退を決意。当時後継者がいなかったため洋酒ケーキ消失の危機に陥ります。
その話を聞いて「この、食べた人を虜にする洋酒ケーキの美味しさを途絶えさせたら絶対にいけん!」の一心で名乗りを上げられたのが現在くにひろ屋さんの代表を務められている前原さんでした。
もともと家が隣同士で家族ぐるみで仲の良かった曽根さんと前原さん。
曽根さんは前原さんの熱い想いを受け、洋酒ケーキの製法と門外不出のレシピを前原さんに託したのでした。
前原さんが継承したことで今でも食べることのできるこの絶品『洋酒ケーキ』。
正直洋酒が使われたケーキは多くのお菓子屋さんで作られているのですが、「くにひろ屋の洋酒ケーキじゃないと!」と虜にされているファンが数多くいらっしゃいます。
次はその“愛される理由”を紐解きます。
くにひろ屋オリジナル!ケーキと洋酒シロップと手技
くにひろ屋の洋酒ケーキは先代の曽根さんが考案したオリジナルレシピです。
まずはケーキの部分はというと、普通のカステラのように見えますが、カステラより柔らかくスポンジのようにふわふわでありながら、それでいてシロップをよく吸い込み、崩れにくいという、まさにくにひろ屋の洋酒ケーキのためだけに作られたケーキ!
複雑で絶妙な配合とこだわりの製法で作られるこのオリジナルケーキは、ここでしか作ることのできない門外不出のレシピなんですよ♪
さらに一番多く使う卵は質と鮮度にこだわり、コシがしっかりしている世羅高原産たまごを、その日使う分だけ毎日仕入れているんだそうです。
続いて『洋酒ケーキ』の要である洋酒ですが、ラム酒と2種類のブランデーを配合。
中でもラム酒はかなり希少で高級なものを使われていて、原料となるサトウキビの生産地で新鮮な状態で作られたラム酒だそう!
ケーキのレシピ同様、ラム酒についても企業秘密とのことですが、このラム酒は究極に味と香りが良いのが特徴で、ラムの風味を存分に感じることのできる、くにひろ屋さんならではの『洋酒ケーキ』に欠かせないものなんですよ。
すごいのは材料とレシピだけではありません!
熟練スタッフの手技もこの『洋酒ケーキ』には欠かせないポイント。
四季や天候によって微妙に焼き加減が変わるオリジナルケーキを見事に焼き上げるケーキ担当のスタッフ、さらにその焼き上がりの状態に合わせて漬け込むタイミングを絶妙に変化させるシロップ漬け担当のスタッフ、1日約7,500個の洋酒ケーキをさばく包装・梱包スタッフ。
中でもシロップ漬けは商品の出来具合を左右する重要なポジションで、かなり繊細な技のため機械化できず、1年を通して安定した美味しさを提供するためにも、一つ一つ手作業で、熟練の技が欠かせないのだとか!
それぞれが熟練の技を持ってこそできるくにひろ屋さんの『洋酒ケーキ』なんですよ!
先代曽根さんが地元の方に愛してもらうべくこだわりにこだわったこの『洋酒ケーキ』。
みんなに愛されるのも納得ですよね。
ラム酒の香りが大人時間に誘う。くにひろ屋の洋酒ケーキ
ではさっそく『洋酒ケーキ』をいただきます!
今回は前原さんおすすめの食べ方、冷蔵庫でひやして食べてみます。
銀色のクラシカルなパッケージは先代曽根さんの時から変わっていないそうで、昔懐かしさを感じながら開封します。
袋を開けた瞬間広がるラム酒の香り!!!
この匂いで酔えるのでは?と思うぐらい芳醇ないい香りが漂います。
まずはこの香りをしっかりと楽しんでくださいね♪
くにひろ屋さんの『洋酒ケーキ』はしっかりとシロップが染み込んでいるので手で食べるとベタベタになってしまいます。ここはお皿に移してフォークで頂くのがマスト!
できれば高級ラム酒に合わせてちょっと上品なお皿に乗せると高級感&至福の時間を演出してくれるのでさらにオススメですよ☆
さて冷たくひやされた『洋酒ケーキ』のお味は…
ジュワ~~染み~~うま~~~~♡♡♡
搾れるんじゃないかってぐらい染み込んだシロップと、程よい弾力がありながらも口の中であっという間にほどけていくケーキ、そして口いっぱいに広がり鼻にスッと抜けていく洋酒の香り!!
すべて絶妙に計算しつくされたコラボレーションが最高に幸せの味わい!
そうそうこの味♡
この食感♡♡
私はいつも常温で頂いていたのですが、それに比べると冷やされたことで全体の味が引き締まり、甘さ控えめかつラム酒の味わいが強調されたように感じます。
常温では甘さ強めでより芳醇、冷蔵ではスッキリ研ぎ澄まされた感じと味わいが違うのでぜひどっちも試して食べてみていただきたいです!
さらに凍らすとカチカチにはならずにシャリシャリとした食感を味わえるそうなので、そちらもぜひチャレンジしてみてくださいね♪
多くの人を魅了してやまないくにひろ屋さんの『洋酒ケーキ』。
現在、『洋酒ケーキ』は通販サイト Amazon、公式ホームページの他、デパートや広島県内大手ショッピングモール、東京銀座にある「ひろしまブランドショップTAU」などたくさんのお店で購入することができます。
くにひろ屋さんのホームページに販売店の一覧が乗っているのでチェックしてみてくださいね。
大人リッチな時間のお供にくにひろ屋の洋酒ケーキはかなりおすすめですよ♡