食べた人を虜に。広島県民の心を掴んで離さないキムチ
みなさんこだわりの食べ物ってありますか?
「◯◯はここの商品じゃないとダメ!」「心変わりして違うところのを買ってみたけど、やっぱりいつものに戻っちゃう!」っていう、みなさんの心を掴んで離さない商品って何かしらあると思います。
私はお塩はコレ、醤油はコレ。という感じで調味料系に固定の商品が多いですね。
そんなよくある「私の一押し商品」として、広島県民の心を掴んで離さない、とっておきのキムチがあるのでご紹介します。
広島県で「キムチと言ったらコレ!」と評価の名高い逸品。その名も「テルちゃんキムチ」です。
初めて知ったという人はこの記事を読んでぜひ一度食べてみてください。きっとその美味しさに虜になりますよ。
数あるラインナップのうちから今日は『はくさいキムチ』にスポットを当てて詳しくご紹介します!
口コミで広がった!テルちゃんの作る美味しいキムチ
テルちゃんのキムチは尾道市の北部、御調(みつぎ)町にある株式会社かがやきフーズさんが製造・販売されています。
商品パッケージのイラストになっているのが、まさに御調の母であるテルちゃんです。
テルちゃんは御年81歳、以前はここ御調町で焼き肉店を経営されていました。その焼き肉店は大繁盛、中でもテルちゃんの漬けたキムチがうまい!と評判でした。
しかしもともと体が弱かったテルちゃんは、度々体調を崩すように…。12年間経営されてきた焼肉屋さんを泣く泣く閉店されたそうです。
その後はご主人の自動車関連会社に勤めていたテルちゃんですが、焼き肉店を懇意にしてくれていたお客様から「肉は諦めるからキムチだけでも作ってくれ」と懇願され、知り合いに分ける程度でキムチ作りを再開されました。
するとその噂を聞きつけた人から次々注文が入るように。副業としてキムチの販売を再開されたのでした。
時は流れ2002年。尾道市御調町に「道の駅 クロスロードみつぎ」がオープンすることになった時、テルちゃんに転機が訪れます。
テルちゃんのキムチに魅了された道の駅関係者から、「駅にどうしてもテルちゃんのキムチが置きたい!」と声がかかったのです。老後はゆっくり過ごそうと思っていたテルちゃんでしたが、度重なる説得とその熱意に負け、道の駅の商品として販売することになりました。
すると、それを購入したお客さまから「美味しい!」の声が殺到。話題が広がり、口コミだけで次々と虜になる人が増え、今では年間7万個以上売れる大人気商品になったのでした。
材料へのこだわり、秘伝のお出汁が生み出すコクと旨味
それでは、『はくさいキムチ』の材料についてご紹介していきます。
まずは唐辛子、キムチの本場である韓国産の唐辛子を使用。また、キムチの調味液には唐辛子だけでなく、ニンニクや玉ねぎ、生姜などもたくさん入ります。これらは国産・低農薬・高品質にこだわり、味が変わらぬようにできるだけ同じところから仕入れ続けているとのことでした。
キムチと言えば唐辛子やニンニク。そのメインの原材料がテルちゃんのキムチの味の要になっているのだと私は思っていたのですが、話を聞いていると実はそれだけではありませんでした。
テルちゃんのキムチの味を決定づけているのはなんと秘伝のお出汁!
一部のスタッフ以外には知らされていないこの秘伝のお出汁は、テルちゃんにしか出せない味わいと旨味・コク・奥行きを引き出してくれる、なくてはならないキムチのベース。しっかりと炊き込み冷まして唐辛子たちと混ぜ合わせる手間暇をかけたお出汁なんです。
このお出汁をベースに、こだわり食材たちをすべて手作業で混ぜ合わせてできるのが、テルちゃんのキムチの味の決め手となるこだわりの調味液なんですね。
では次に、白菜についてご紹介していきます。
調味液にこだわるテルちゃん、白菜にこだわらないわけがありません!
低農薬で水分をしっかりと含んだみずみずしい、少々ランクの高い国産白菜をチョイスし、より美味しさを追求されています。
仕入れ後、農薬や肥料の匂いがするものや虫食いの多いものは返品するという徹底ぶり。シンプルで味が伝わりやすいからこそ納得いかないものは絶対に使われないとのことでした。
とはいえ、季節や天候、産地の影響を受けやすい白菜。毎回全く同じものが手に入るわけではありません。
そこで大切になってくるのが第一工程である白菜の塩漬け。白菜の状態を確認し、塩の量を調整しながら塩漬けすることで塩漬け後の白菜の状態がいつも同じようになるよう気を使われています。
この細かな調整のおかげで安定した『はくさいキムチ』が出来上がるそうです。
この作業は10年以上テルちゃんの下でキムチ作りをされてきたお孫さんの平松雄太(ひらまつゆうた)さんがこれまでの経験をもとに行われているのですが、キムチ作りを始めてから数年は、塩漬けをするたびにテルちゃんから厳しいダメ出しを出されていたそうです。
今では適切な塩漬けをマスターし、店長としてテルちゃんの想いと味を大切に日々キムチを作られています。
箸がとまらない!美味しくてはまっちゃう「はくさいキムチ」
キムチって、辛いし酸っぱいし、子どもは食べないし、苦手な人も多い。だから家に常備はされていないというご家庭も多いのではないでしょうか。
そんな好き嫌いが分かれやすいキムチが口コミで広がり、今では年間7万個以上も売れるって凄いと思いませんか?
なんでそんなに売れているのか、実際食べてみてその美味しさを伝えていきます!
今回紹介する『はくさいキムチ』は袋に2重包装されて入っています。
さっそく取り出したのですが、よくあるキムチ特有のツンとする香りがありません。
どんな味かワクワクしながら炊きたてごはんと一緒にいただいてみます!
まずは白い芯の部分から。
甘っっっ!!うまっっっ!!!!
えっ!?これがキムチ…美味しい!
この味わいはキムチでは初めてです。見た目とても辛そうなのに、辛くないんです。
むしろ甘みと旨味がすごいんです!
ご飯も相まって、噛めば噛むだけ白菜の中から秘伝のお出汁の味がじゅわっと出てきます。
この味がまた美味しい!白菜の水分が美味しい出汁に入れ替わっていて、なおかつシャキシャキ感もしっかり残っています。
美味しすぎて芯の部分がどんどんなくなっていきます(笑)。
では次は葉の部分を食べてみますね。
こちらは芯とは違い、調味液がしっかり絡んでいるのでちょっとピリ辛!
唐辛子とニンニクの味が前面に出てきているので芯とは違う美味しさを味わえます。
ピリッとはするものの、唐辛子の辛みが柔らかく、秘伝のお出汁とマッチしていてとても食べやすいです。
これはみんな美味しくてハマっちゃうのが分かります。
なんでこんなにみんなに愛される食べやすさなのでしょうか。
それは、テルちゃんのキムチは“浅漬けキムチ”だからなんです!
白菜を塩漬けにし、調味液を混ぜ、そのまま寝かせることなく袋詰め。そして翌日には出荷するという製法をされているため、調味液に長時間漬け込まれておらず甘くて食べやすいんだそうです。
浅漬けの美味しさを活かすため賞味期限は短いのですが、袋の中で漬け込まれていくので日々発酵が進み味が変化していくのを楽しむことができるのもテルちゃんのキムチならでは。
辛み・酸っぱみが強い方がいい人は冷蔵庫で少し寝かしてから食べてみてください。
老若男女問わず、辛いものが苦手な人、キムチが苦手な人にもぜひ食べてみてもらいたいです!
きっとキムチの概念が変わると思います。
現在、『はくさいのキムチ』は通販サイト 楽天市場、公式ホームページの他、以下で購入することができます。
- 道の駅 クロスロードみつぎ、道の駅 神明の里、道の駅 びんご府中、フジグラン系列、ひろしま夢ぷらざなど