備後地域で愛される逸品を知る。

2022.07.01 2024/04/11

“勝ち”を呼ぶ!縁起が良いお菓子【福山土産 勝なりもなか】

縁起がいいお菓子!ゲン担ぎフードに新風を送り込む「勝なりもなか」

みなさん勝負事や物事がうまくいって欲しい時、どうしても叶えたいことがある時などに縁起がいいとされる食べ物を食べたりしませんでしたか?
最もよく聞くのは、受験前のトンカツやかつ丼などですよね。
そういえば受験日前日の夕食がトンカツだったなぁ!なんて思い出がある方も多いのではないでしょうか?

「受験に勝つ」ためのカツをはじめ、「めでたい」の鯛、「喜ぶ」の昆布など、日本人は古くから語呂合わせでゲンを担いできた歴史があります。
昔から言霊にあやかって不安を解消してきたんでしょうね。

そんな縁起がいいとされる食べ物ですが、広島県福山市でネーミングもその背景も栄養素もゲン担ぎに最適な要素がふんだんに入ったお菓子が発売されたんです!!
その名も『勝なりもなか』。
「勝なりもなかを食べて勝なり!」を合言葉に、もしかしたらゲン担ぎフードに新たな風を送り込むかもしれない新銘菓をご紹介します!

三河屋の店舗外観写真
早速「勝なりもなか」の旗を発見!
いったいどんな縁起のいいお菓子なんでしょう

“勝ち”を呼ぶ!必勝の神、名将・水野勝成にあやかった最中

『勝なりもなか』を考案されたのは創業100年を超える福山の老舗和菓子店「三河屋」さんです。
三河屋さんはこれまでお客様により良いお菓子を提供し続けられるよう時代の流れに沿って新しい素材、技術をいち早く取り入れブラッシュアップし続けることを大切にされてきました。

インタビューに答える店主の石蔵さん
店主の石蔵さん
三河屋さんのお菓子は常に進化し続けています

そんな三河屋さんには長年地元の方に愛され続けてきた「おもだか」という最中がありました。
この「おもだか」をもっと知ってもらいたい、もっと美味しくて広島らしさのあるものにしたい、福山城築城400年記念菓として福山らしさのあるものも作りたいと考えている時にとある素材と出会ったことですべてが好転します。

その素材とは「広島県産大納言小豆」。
この小豆との出会いをきっかけに、「おもだか」は思い切って名前も変え、福山藩の初代藩主である水野勝成にあやかった『勝なりもなか』が誕生したのでした。
実はこの水野勝成、名前だけでなくその人物像もゲン担ぎに最適な方なんです!

今年、福山城は築城400年を迎えます。
2022年8月28日のリニューアルオープンに向けて福山城は現在改修工事の真っ最中。この福山城を築城し、今に続く福山市の礎を作ったのが名将として知られる水野勝成です。

福山城天守
天守は一足先にお披露目!
大砲への防備のために施されていた黒色の鉄板張りが復元

一般的にはあまり知られていない武将ですが、武田勝頼と徳川家康が戦った高天神城の戦いをはじめ数々の戦で武功を上げた常勝無敗の勝負強さ。さらに福山での城下町の建設、全国初ともされる藩札(地域通貨)の発行、江戸時代有数と評される上水道(福山上水)の敷設など聡明俊敏勇猛さは戦国時代一だったともいわれるほどの存在だったそうです。

その功績から現在では、福山八幡宮の境内にある聰敏(そうびん)神社にて必勝の心願成就の神様として祀られているほど!
これ以上ゲン担ぎに最適な存在はほかにいないのではないかと思えるぐらいの人物ですよね。

聰敏神社
水野勝成が神として献られる聰敏神社
必勝祈願の際は、こちらでパワーをもらうといいかも

水野勝成のようなたくましさを持つ小豆、広島県産大納言小豆

三河屋さんの運命的出会いだったともいえる「広島県産大納言小豆」。
実はこの小豆、2021年に初めて実用化された出来立てほやほやの超希少小豆なんです!

その昔、広島県でも小豆の栽培は盛んに行われていたそうですが、北海道産小豆にシェアを奪われ衰退。一部地域で栽培を続けているところがあったものの菓子店におりてくるほどの量はなかったそうです。
そこで広島県小豆を復活させるべく5年前より広島県菓子工業組合と農協、広島県が協力し、研究・栽培をはじめ、やっと実用化されました。

もともと地産地消にも力を入れていた三河屋さんはずっと広島県で作られる小豆を使用したかったのですが、あまりの流通のなさに断念していたそうです。
この「広島県産大納言小豆」が実用化されるとなった時、「待ちに待っていました!」と、長年の夢が叶い、とても感激されたそうです。
さっそく「広島県産大納言小豆」を使った商品を考案しているとき、「おもだか」の最中との相性がいいことを発見!『勝なりもなか』へと変貌を遂げるのでした。

袋に入った沢山の広島県産大納言小豆
沢山の人の想いが集まって復活した「広島県産大納言小豆」

この「広島県産大納言小豆」、粒がとても大きく皮が薄いのが特徴で、実がしっかりしています
これまで「おもだか」に使っていた北海道産小豆と比べると力強くて野性味のある香り、それでいて豆の味がしっかりしているので個性が全然違うとのこと!
北海道産小豆が上品なら広島県産大納言小豆は“たくましい”感じだそうです。まさに水野勝成の生き方を象徴するような小豆なんです。
これは食べるのが楽しみですよね!

この小豆、実用化されたばかりということもあり中にはシワがあったり形の悪いものも含まれているそうで、三河屋さんでは煮えむら防止や口当たりの良さを出すために、餡を炊く前に状態の悪いものをすべて手作業で選別されているんですよ!

そこから2日かけて丁寧に『勝なりもなか』専用の餡子に炊きあげられているとのことでした。
正直これまでの北海道産小豆と比べると価格も高く、手間もかかる広島県産大納言小豆ですが、地元愛とお客様の「美味しい!」のために手間暇惜しまずひとつづつ丁寧に作られていましたよ。

モナカに餡子を詰めている様子
最中には手間ひまかけて出来上がった餡子がたっぷりつまっています

サクサクほくほく!大粒の餡子ぎっしりの「勝なりもなか」

ではいざ運気を上げるべく実食です!
最中は少し小ぶりで手のひらに収まるサイズです。
開けてみると水野勝成の紋所である“おもだか紋”が入った最中が出てきます。多年草であるオモダカは葉の形が矢じりに似ていることから別名「勝ち草」といい、武家の家紋として普及したそうです。
まさかここにも縁起の良さがあるとは!

半分に手で割ると最中のサクッとしたいい音!
そして大粒でつやっとした餡子がぎっしりと詰まっています。

食べてみるとまず最中の香ばしい香りが鼻を抜けいい香り!
最中のサクサクっとした食感の後にごろごろっと大粒の餡子が主張してきます。
確かにこれまで食べた粒餡の中でも小豆の大きさが大きく、ほくほくっとした存在感ある食感が感じられます。

モナカの断面
ほくほく大粒の餡子ににっこり

砂糖にもこだわられ、高純度でクセのない白ザラ糖を使われているため小豆本来の味を引き出しつつ、さっぱりとしていて甘ったるさを感じません。

もち米100%の最中と餡子のみのシンプルな組み合わせだからこそわかるこの美味しさ。
一個があっという間になくなってしまいました。

実は餡子には抗酸化作用の強いポリフェノールや貧血予防に役立つ鉄分、脳を活性化させるビタミンB1が多く含まれているため栄養価が高い食べ物!その中でもビタミンB1がゲンを担ぎたいときにはちょうどいいですよね!

パッケージにも、福に通じ幸福を招くとされるコウモリや、三河屋さんデザインの可愛いキャラクター勝なりくん、福山城天守、おもだか紋、勝成公の兜など縁起が良い物がたくさん!

勝なりもなかのパッケージ写真
パッケージも中身もまさに必勝!

ここまで条件がそろっているとゲンを担ぐ食べ物にこれ以上最適なものはないんじゃないかという気になってきませんか!?

受験の日はもちろん、何かを成功させたい日、物事がうまく運んでほしい時、縁起を担いでいい日にしたい時、さまざまな場面で甘くほっと一息付けてゲンが担げるこの『勝なりもなか』をぜひ選択してみてくださいね!
「勝なりもなかを食べて勝なり!!」これを食べて頑張りましょう!

現在、『勝なりもなか』は通販サイト 楽天市場、あみゃーもんの他、店頭、天満屋福山店、天満屋ストアポートプラザ店、お土産街道福山、ホテル鷗風亭などで購入できます。

お店の紹介

株式会社三河屋
住所:〒720-0825 広島県福山市沖野上町4-15-27
電話番号:084-923-4890

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