広島のお土産といえばコレ!にしき堂のもみじ饅頭「生もみじ」
備後の名産品を数々紹介してきた「なじみマガジンONOMICHI」ですが、これぞ“広島のお土産”という商品をまだ紹介していませんでした。
皆さんの考える“広島のお土産”といえばなにか頭に浮かびますか?
きっとある一つのお菓子が思い浮かんだんではないでしょうか。
そうです、アレです!
皆さんお待たせいたしました、今回紹介するのは誰もが知っている広島銘菓「もみじ饅頭」なのですが、普通の「もみじ饅頭」ではありません。
「もみじ饅頭」の代表的メーカーである「にしき堂」さんが作り出した、今や「もみじ饅頭」を上回る人気商品となった『生もみじ』についてご紹介します!
『生もみじ』を知っている方も、初めて聞いた方も、きっとこの記事を読んで食べたくなること間違いなしですよ。
広島土産の代表!にしき堂の菓子作りのこだわり「百試千改」
「にしき堂」さんは昭和26年に広島市で創業されました。創業当時から「もみじ饅頭」を作られている広島を代表する和菓子製造メーカーです。
当時どのお店も一つ一つ手焼きしていた「もみじ饅頭」を、まだ珍しかったガス火を使った機械を導入した工場をいち早く立ち上げオートメーション化したのが「にしき堂」さんです。
さらに「もみじ饅頭」は、昭和の漫才コンビB&Bのギャグに使われたことから一躍有名な広島銘菓へと変貌をとげました。
「にしき堂」さんは真心を込めた美味しいお菓子作りに励まれており、食材にこだわり、「百試千改(百回試みて千回改める)」という言葉を掲げ、お客様の声に応えられるまで何度でも試作を重ね、何度でも改良するという丁寧なつくりを基盤に製造されています。
実はこの「百試千改」という言葉、実際にある四字熟語ではなく造語らしいのですが、「にしき堂」さんのテレビCMで初めて聞いた時「すごくいい言葉!」と印象的だったのを今でも覚えています。
開発期間10年!こだわりが生み出したモチモチ食感「生もみじ」
『生もみじ』の商品開発は、生チョコレートや生キャラメルが流行りだした頃、ある一人のお客様の「生が流行ってるのにもみじ饅頭に生はないの?」という何気ない一言から始まったそうです。
当時の製造開発に関わっていた人たちは新たな挑戦に頭を抱えました。
饅頭なのに、焼き菓子なのに生とは…?
そこから「にしき堂」さんの「百試千改」精神に火が付きます。
何度も何度も材料を変え、配合を変え、作り直し、“生”らしさを出す工夫を重ね、従業員もお客様も納得して美味しいといってもらえるよう試行錯誤を繰り返します。
理想の商品ができたころには開発からなんと約10年もの歳月が経っていたそうです!
「にしき堂」さんが長い年月をかけて生み出したこの『生もみじ』。
食べたことのない方はきっと饅頭なのに生ってどういうこと?と思われますよね。
それは“生”を感じさせる独特なモチモチ食感にあるんです。
生地のメインに使っているのは広島県で栽培された米から作られたもち粉と米粉。
小麦粉を一切使わず、もち粉と米粉、卵液等の絶妙な配合により食べた時に生を感じさせるモチモチとした食感になっています。
『生もみじ』最大の特徴はその食感ですが、「にしき堂」さんのこだわりはそこだけではありません!
小豆は北海道十勝産。広大な土地を所有する契約農家さんと提携、畑を枯らさないために数年に一回収穫する輪作という手法を守られている、まさにこだわりの小豆を使われています。
さらにその小豆を加工するのは広島市海田町にあるにしき堂専用の自社製餡工場!
餡作りに一番重要なのがおいしい水。この海田町は山の麓にあるため、水がとっても良質なんです。
美味しい餡を作るためにわざわざこの場所に工場を建てるという「にしき堂」さんの美味しさへの追及が感じられます。
今回取材にお邪魔した福山南本庄店で『生もみじ』を作られているのを見学させていただいたのですが、長年の感覚でしかわからない生地の分量の微調整や鉄製の型で作られる様はまさに職人が手造りしているものと遜色ないように感じました。
このようにこだわった素材、こだわった配合、こだわった製造で作られた『生もみじ』。
平成21年の商品販売開始後の反響はとてもすごかったそうで、試食で食べてもらった人ほとんどから「美味しい!」とのお声がけをいただいたそうです。
これまで数多くの新商品を販売してきた「にしき堂」さんですが、こんなに反響がよかった商品は後にも先にもこの『生もみじ』以外ないと断言できるほど好評だったそうですよ。
発売から15年たった今では、「にしき堂」さんのNo.1商品にまで上り詰めました。
モチモチがクセになる!広島県民も魅了される手土産「生もみじ」
私が初めて『生もみじ』を食べたのは10年程前。
父が知り合いからもらったと持って帰ってきた『生もみじ』。
「あぁもみじ饅頭ね」と、いつもの「もみじ饅頭」のイメージで食べはじめましたが、あまりの食感の違いに、あまりの美味しさに驚愕したことを今でも鮮明に覚えています。
それからというもの、遠方に行くときは手土産に『生もみじ』を持っていくようになったのは言うまでもありません。きっと私と同じように『生もみじ』を持って行っておけば間違いないと思っている広島県民は多いと思います。
それぐらい人気の商品なんですよ♪
『生もみじ』はこし餡、粒餡、抹茶の3種類。
今回は個人的にオススメしたい粒餡をいただきました。
封を開けると甘いいい香りと可愛い鹿のデザインが現れます。手に取るとずっしり重く食べ応えがあるのが分かります。
では一口…。程よく甘い生地がもっちもち!
餅のように伸びるんじゃないかと思ってしまうほどモチモチです。さらに皮の部分は程よい弾力もあって、生地だけで食べ続けたい美味しさ!この食感本当に大好きです。
そして餡子はしっとりしている中に大粒の小豆の食感と小豆本来の味がしっかり感じられて甘すぎず、モチモチな生地とのバランスが最高に美味しいです!
食べ応えがありそうと思ったのに美味しくてあっという間になくなってしまいました。
現在、『生もみじ』は通販サイト Amazon、楽天市場、あみゃーもんの他、公式ホームページ、広島県内各主要駅および広島県近隣サービスエリア、にしき堂直営店、東京銀座にある「ひろしまブランドショップ TAU」でご購入できます。
実はこの取材の時、焼きたてほかほかの『生もみじ』もいただいたのですが、これがいつも食べている『生もみじ』とは全然違う食感で、サクサクっとしていたんですよ!
いつものモチモチも大好きですが、このサクサクも美味しくて捨て難い食感でした。
実はこれ、『生もみじ』を製造している福山本庄店ならではの楽しみ方なんです!各店舗で製造しているものが違うので、福山に来られた際は福山本庄店でぜひ焼きたてほかほかを召し上がってみてください。
午前中にスタッフさんにお願いすれば高確率で食べられるそうですよ。
福山はなかなか行けない。でもその食感楽しんでみたい!という方は、袋から出した『生もみじ』を電子レンジで30秒加熱後、トースターで2〜3分チンすれば近い食感になるそうです。
一味違う『生もみじ』も是非楽しんでみてくださいね♪