備後地域で愛される逸品を知る。

2022.07.08 2024/04/11

【スバファー洋菓子店】笠岡産完熟いちごを使ったパウンドケーキ

笠岡を代表する洋菓子店「スバファー」創作!いちごのパウンドケーキ

みなさんは笠岡市をご存知ですか?
笠岡市は岡山県の南西部に位置し、広島県と隣接する市です。
北部は緑豊かで、南部は広大な笠岡湾干拓地と大小31の島々からなる笠岡諸島が広がる自然豊かな町です。天然記念物で絶滅危惧種であるカブトガニが生きたままで見られる、世界で唯一の博物館「笠岡市立カブトガニ博物館」があったり、近年では人気お笑いコンビ「千鳥」の大悟さんの出身地である北木島があることで有名になりました。

ひまわり畑
広大な笠岡湾干拓地を活かして作られたひまわり畑も有名です

その笠岡市に「美味しいケーキ屋さんがある」「しかも笠岡のお土産に最適なパウンドケーキもあるらしい」という情報をゲットしたのでさっそく行ってまいりましたよ!

このケーキ屋さん、「スバファー(SVAFAR)」さんというのですが、尾道市内にある私の会社の中でもそのケーキの美味しさと、小さくてかわいい美味しいカヌレがあるということで話題になっていて、個人的にもとっても気になっていたお店なんです。

スバファーの入り口外観
真っ白でおしゃれな外観のお店です

そんな地元の方にも県外の方にも人気なスバファーさん創作、岡山・笠岡のお土産『いちごのパウンドケーキ』について今回はご紹介しますね♪

厳選食材を使用!“おいしい”のこだわりが生んだ岡山・笠岡土産

スバファーさんは1969年創業の洋菓子屋さんです。
その当時、笠岡には洋菓子店はほとんどなく、神戸で修行されていた先代が地元である笠岡にお店を出したのがはじまりでした。

スバファーさんは「お菓子作りは食材探しから」という想いを大切にされており、素材にこだわり、シェフ自身がこれまでに出会った食材の中で一番おいしいと思える物を厳選して使われているそうです。
果物は季節ごとにトップレベルの物を使用し、果物そのものの味を引き出したシンプルでジューシーなケーキを作られています。キラキラと輝く果物たちが乗ったケーキが並ぶショーケースはとても綺麗です。

ショーウィンドウに並んだ様々な種類のケーキ
どのケーキも宝石のようにキラキラしています
美味しそう!

他にもシンプルだけどこだわりが詰まった焼き菓子や、シェフ一押し国産小麦と天然塩で自然発酵させたパン、一口サイズで種類豊富なカヌレなどひとつひとつの美味しさが話題を呼び、今や笠岡だけでなく県内外からたくさんのお客様がスバファーさん目的で笠岡市に来るぐらい人気のパティスリーなんですよ♪

そんなスバファーさんのもとに数年前、岡山県笠岡市が認定する笠岡ブランドを内外に発信する笠岡ブランド協議会から「笠岡の特産品であるいちごを使って、笠岡土産になるものを作りたい!」と相談が持ち込まれたそうです。
試行錯誤の上出来上がったのがいちごのパウンドケーキ『笠岡出身 しっとり香るいちご婦人(マダム)』です。
※笠岡ならではの魅力あふれるものであり、優れた素材・技術を活かした高い品質をもつもの

完熟いちごと創意工夫が生んだ結晶!「笠岡出身 しっとり香るいちご婦人」

笠岡市には日本で3番目に大きい干拓地が広がっています。
この場所で多く栽培されているのが“笠岡特産のいちご”です。ブランド化はされていないものの、その濃厚な甘さには多くのファンがついている人気のいちごです。

岡山県は「晴れの国おかやま」というほど晴れの日が多く、さらに笠岡市にある干拓地は山に囲まれていないので日光がよく当たる気候のいい土地です。
いちごは陽がよく当たったほうが色づきと味のバランスが良くなるため、笠岡の干拓地はまさにいちごにとって理想の環境!
そんな中で育てられた甘いいちごを使って商品開発をすることになったスバファーさんですが、商品化にあたって試行錯誤の日々が続いたそうです。

インタビューに答えるパティシエの高田さん
パティシエの高田さん
完成までは様々な問題が立ちはだかりました

まずは土産物ということで、日持ちするものが条件となってきます。
ケーキ屋で日持ちするものと言えば焼き菓子なのですが、いちごは水分量が多いため焼き菓子には向かないそう。そして焼くといちごそのものが持つ香りも飛んでしまい、いちごらしさが残せないという欠点がありました。
さらに“笠岡特産のいちご”ならではの完熟した甘さ。いちごをそのまま食べるには最高に美味しいその甘さですが、ケーキ屋としてケーキに使用するには酸味が足らず、普段使用するいちごとは勝手が違うため扱いが難しかったそうです。

しかしそこはさすがプロ!
何度もやり直し、配合を変え、いちごは生地に練りこむのではなく生地の表面において焼くことで、しっかりといちごに火を通しべちゃつきを抑え、さらに甘みと粘度を抑えた専用のさらっとしたコンフィチュールを後掛けすることで完熟いちごの甘さと豊かな香りを再現したのでした。

パウンドケーキの断面
“完熟いちご”の味と香りが一番楽しめるように工夫されています!

仕上げにいちごと相性のいいホワイトチョコで表面を飾りできたのが『笠岡出身 しっとり香るいちご婦人』です。宝石のようにキラキラ輝くその姿は素材そのものを大切にされているスバファーさんならではの美しさですね。

この『笠岡出身 しっとり香るいちご婦人』の特徴は美しいパウンドケーキだけではありません。皆さんも気になったであろうそのネーミングと、笠岡をふんだんに盛り込んだパッケージも大きな特徴です。
実はこれ、笠岡市民の皆さんの声でできたネーミングとパッケージなんです!
笠岡の名産品を作るにあたって、お店だけでなく一般の方の想いもこもったものにするべく、たくさんの方の声が詰まったパッケージになったそうです。
そのためこれ一本で笠岡の特徴が伝わるものになっているんですよ。

笠岡出身 しっとり香るいちご婦人のパッケージ写真
フィルムを通してケーキの表情が確認できます
裏側には笠岡の豆知識ものっています

爽やかに香るいちごとしっとり上品なパウンドケーキ!

それでは笠岡市民の想いが詰まった『笠岡出身 しっとり香るいちご婦人』をさっそく頂いてみます!
上のいちごのコンフィチュールがかかっているところを一口。
口の中いっぱいにいちごの爽やかな香りが広がります!!
私がこれまで食べてきたいちごスイーツの中で圧倒的1位を誇るぐらいしっかりといちごの香り!
これ、いちごの香料一切使ってないそうなんです。それでこのしっかりとしたいちごの香りが引き出されているのは感動します。
さらに味もまさに完熟いちごを食べているかのような濃厚ながらさっぱりした甘みで、完熟いちごの美味しさを引き出されているのが分かります。

一切れにカットされたパウンドケーキ
あっという間に一切れ食べてしまいました

生地に乗せられ焼かれた生いちごの部分はトロっとしながらも、いちごのつぶつぶ食感が楽しめ、コンフィチュール部分とはまた少し違ういちごの味わいと存在感が美味しいです!

そして最後にパウンドケーキの部分はとてもきめ細やかでしっとり!
素材にこだわるスバファーさんだけあって、パウンドケーキに多く使うバターも小麦粉も北海道産の良いものを使っているそうで、シンプルだからこそわかる美味しさが伝わってきます。

正直パウンドケーキでここまでいちごを感じることができるとは思ってもみませんでした。
これは岡山・笠岡土産としてお渡しすると喜ばれること間違いなしですよ♡

一口サイズにカットされたパウンドケーキ
一口食べれば幸せな気持ちに
みんなに喜んでもらえそうですね

現在、『笠岡出身 しっとり香るいちご婦人』は店頭でのみ購入可能とのことなので、笠岡に立ち寄られた際はぜひお買い求めください。

お店の紹介

スバファー洋菓子店(SVAFAR)
住所:〒714-0085 岡山県笠岡市四番町4-38
電話番号:0865-63-2370

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