備後地域で愛される逸品を知る。

2022.07.29 2024/02/11

【もみじたまご】お取り寄せしてみたい!里山で育った高級卵

多くの料理人を虜に!里山で育った「もみじたまご」

卵焼き、目玉焼き、ゆで卵、オムレツ、スクランブルエッグ…
私たちの生活になくてはならない、食卓の大きな存在である卵。
みなさんの冷蔵庫にも「常に卵はあるよ!」という人も多いのではないでしょうか。

では卵を買う時、みなさんはどんなことに気を付けられていますか?
価格?栄養?品種?
お恥ずかしいことに私はこれまで鶏肉の産地に気を付けることはあっても、卵についてはほとんど気にかけたことがありませんでした。

そんな私がこの「なじみマガジン」の取材を通して、とてもよく耳にする気になる卵があったんです。それは中国山地の麓(ふもと)、広島県世羅郡の里山で育った『もみじたまご』。

もみじ卵のパッケージ写真、中国山地の麓世羅の山里で育った鶏達が産んでくれたもみじ卵です。世羅の里山 楡の木ファームと書いてある
早速『もみじたまご』をゲット!
パッケージが自己紹介してくれました

特にお菓子屋さんに取材に行ったときにこだわりの食材の一つとして挙げられることが多いこの『もみじたまご』なのですが、どのパティシエさんも「この高級卵を使うと、きめの細やかさとコクが違うんです!」と言われていて、とっても気になっていたんです。
今回はこの『もみじたまご』について取材してきました!!

多くの料理人を虜にするこの卵はとても希少性の高い日本が誇る高級卵でしたよ。

箱に並べられた6つの米粉ドーナツ
「なじみマガジン」で以前紹介したサンマルクさんの米粉ドーナツ
『もみじたまご』を使用されています!

純国産鶏もみじから生まれた希少な卵!「もみじたまご」

みなさんが普段口にしている卵、どんな鶏から産まれているかご存知ですか?
国内自給率96%といわれる鶏卵ですが、日本国内で飼育されている採卵鶏のほとんどは、海外から輸入された親鶏から産まれた鶏が産んだ卵なんだそうです。その割合はなんと94%!
高い国内自給率を誇っている卵のほとんどが海外と切っても切れぬ縁だったとは思ってもみませんでした。残りの6%が長年、何世代にもわたって日本でのみ飼育されてきた鶏たちで、純国産鶏ということになります。
そんな希少な純国産鶏である“もみじ”から産まれたのが今回紹介する『もみじたまご』です。

この“もみじ”は、岐阜県にある後藤孵卵場(ごとうふらんじょう)さんで純国産ブランド鶏として育てられ、ゆう食品さんの養鶏場である「楡の木(にれのき)ファーム」にやってきて採卵鶏として飼育されています。
後藤孵卵場さんで育てられる“もみじ”の数にも限りがあるため、決められた養鶏場にしか卸されていない、まさに希少な鶏なんだそうです!

柵の向こうで飼育されている鶏達
大切にお世話されている純国産鶏“もみじ”

ゆう食品さんは1983年の創業以来、採卵の養鶏場として営まれており、代々大切に受け継がれてきた「お客様の笑顔のために、安心安全で美味しい卵を提供したい」という熱い想いによって長年後藤孵卵場さんから純国産鶏“もみじ”を託していただいているとのことでした。
その数は広島県内でもトップを誇り、「広島県で“もみじたまご”と言えばゆう食品」と言われるほどなんですよ。

インタビューに答える3人の職員
左から加々美さん 信永さん 岡尾さん
美味しい『もみじたまご』が食べられるのはこの方たちのお陰なんですね

特別配合のエサと最新システムで鶏たちの健康を守る

ゆう食品さんの『もみじたまご』に対するこだわりはその品種だけではありません。
美味しい卵を産んでくれる鶏たちが、常に元気で健康にいられるように考えられたオリジナルの飼料を自社で配合されているそうで、その量は1カ月に約8,000㎏!
自然界にいる生物にも環境にもやさしい善玉菌の集合体である有用微生物(EM)をはじめ、食欲を増進させるガーリック、腸内環境を整える木炭やオリゴ糖、旨味としての海藻など、鶏にとってより安全で健康に配慮した特別な餌を与えられていました。

また、ゆう食品さんのある世羅には日本海と瀬戸内海とに流れる川の分水嶺があり、とてもきれいな水が流れる場所でもあります。その川の始まりである美味しい水が鶏たちに与えられているそうです。
美味しい餌と美味しい水。
産卵を頑張ってくれる鶏たちへの労いが感じられますよね。

鶏たちが住む鶏舎はこれまでカーテンを開けば外という、自然を感じられる開放型高床式鶏舎だったのですが、つい最近ウインドレス鶏舎というのに建て替えらたそうです。
このウインドレス鶏舎、その名の通り窓がなく、これまでの外を感じられる鶏舎とは180度異なるものになります。

鶏舎の外観写真
2022年、新しく生まれ変わった最新鋭の鶏舎

鶏の飼育について詳しくないと、「え、外の空気や風を感じられたほうが良くない?」とつい思いがちですよね。
開放型高床式鶏舎は外を感じられるメリット以上に、冬の寒さや夏の暑さという外気温による体調変化のストレス、外部から飛来する鳥インフルエンザ菌や他の動物の往来による病気の蔓延、清掃が行き届きにくいことによる不衛生など、鶏の健康を害するデメリットが大きかったそうです。

それに比べウインドレス鶏舎は外と断絶されているため、ストレスがかかりにくい室温管理や防疫率の向上はもちろん、給餌、給水、集卵、排泄物の清掃などがすべてオートメーション化されていることによって、鶏が過ごしやすい環境で、鶏たちの健康状態が把握しやすく、衛生面も保たれるというメリットがたくさん!
また、あえて人が極力関わらないことで「人が病原菌を持ち込むリスク」も削減されているという、まさに鶏の健康を守るための鶏舎なんですよ!

鶏舎の内部
広い鶏舎の中は、沢山の鶏がいても清潔に保たれていました

そうは言ってもすべてを機械任せにするのではなく、専門の管理スタッフが滞在し見回りを行い、鶏がケガをしていないか、体調を崩していないかなど細かくチェックもされていましたよ♪

お取り寄せしてでも食べたい!高級卵が持つきめ細やかさとコク

『もみじたまご』の見た目はとても艶々していて綺麗な褐色をしています。
大きめの卵で、持っただけで中身がしっかり詰まっている印象を受けるほどの重量です。

赤卵は通常の卵と比べ殻が固いのが特徴なのですが、『もみじたまご』はその中でもさら固いそうです。実はこの殻の固さ、卵の鮮度に関わってくるそうで、殻が薄いと鮮度が落ちやすいのだとか!
そのため殻の固い『もみじたまご』は鮮度を長く保ち、美味しい状態をより長く保てるんですよ。

籠に入った5つの卵
殻から他と違うとは恐れ入りました…!

今回は、最も卵の味が堪能できる卵かけご飯で『もみじたまご』をいただきました!

ホカホカのご飯の上に卵をぱっかり♪
いつもの卵より黄身が大きい気がします!そして黄身も白身もぷっくり弾力があるのが分かります。
匂いを嗅いでみると、臭みは一切なく「あ、卵って本来こんな香りなんだ!」と思えたのが印象的でした。

卵かけご飯
ホカホカごはんに卵の美味しそうな黄色が映えます
卵かけご飯に醤油がかかる瞬間
うーん美味しそう!

ほんの少しだけ醤油を垂らして、しっかり混ぜていただきます!
口に入れるとごはんに絡む卵がふわっふわ!このふわふわさが多くのお菓子屋さんに愛される“きめの細かさ”なんですね!
そして卵の味はしっかりしていますが、卵独特の臭みは全く感じません。

正直、いままで家で卵かけご飯をするとき、卵臭さを消すために醤油を多めに入れることがあったりしたのですが、この『もみじたまご』は臭みが全然なく、卵の味が濃いので醤油はほとんど入れなくても十分に美味しいです。卵の臭みの有無と卵のコクがこんなに味に変化をもたらすとは正直驚きです!

さすが純国産鶏“もみじ”が生んだ高級卵、お取り寄せしてでも食べたいと思えるほど美味しいですね!

あまりの美味しさに思わず卵焼きとゆでたまごも作ってみたのですが、少量の塩だけで卵の味がしっかり!これは調味料の量を抑えたい子どもや年配の方にも是非おすすめしたい卵ですね♪

卵焼き
卵そのものの味を感じれる料理がおすすめです

栄養満点で味もよく希少性の高い高級卵、ゆう食品さんの『もみじたまご』。
現在、『もみじたまご』は通販サイト 楽天市場(ふるさと納税)の他、以下の店舗で購入することができます。

  • 広島県:スーパーの産直コーナー、世羅町近隣の道の駅
  • 関東:ロピア、成城石井の一部店舗

ぜひ一度、純国産鶏から生まれた『もみじたまご』の味を堪能してみてください!

生産者の紹介

有限会社 ゆう食品(屋号:楡の木ファーム)
住所:〒729-3305 広島県世羅郡世羅町別迫2901
電話番号:0847-29-0555

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