備後地域で愛される逸品を知る。

2022.12.14 2024/02/27

尾道名物・からさわの【アイスモナカ】パリパリが美味しい!

観光客・地元民からも愛される、からさわの「アイスモナカ」

年間400万人以上が訪れる観光の街、尾道。
尾道に来たらやっぱり外せないのはご当地のスイーツを食べることですよね♪
パフェにクレープ、猫スイーツにレモネード、数ある尾道スイーツの中でも断トツで歴史が長く尾道観光のマストになっているスイーツがあります!
それが「からさわ」さんの『アイスモナカ』です。

観光客だけでなく、地元民にも愛され続ける尾道の味は私もとっても大好きなアイスなので、これはぜひ紹介しなくては!と思い取材に行ってきました。
取材中もひっきりなしにお客様が訪れる様子はさすが尾道を代表する人気店!
取材では長年通っている地元民の私でさえも知らない、美味しさの秘密を伺うことができましたよ。

今回は、尾道名物「からさわ」さんの『アイスモナカ』を紹介します!

からさわの外観写真
レトロ可愛い雰囲気漂う
手づくりアイスクリームのお店「からさわ」さん

オリジナルのたまごアイスとモナカの組み合わせが大ヒット!

広島県民や尾道が好きな方では知らない人がいないほど人気のアイスクリーム専門店「からさわ」さんは現在3代目。モーニングやパスタなどの軽食を食べることができる、ごく普通の喫茶店だったということを知っている方は少ないのではないでしょうか。

三代目店主の唐沢鎮男さん
三代目店主の唐沢鎮男さんにお話をお聞きしました

からさわさんが創業された昭和14年、戦前の尾道はたくさんの物流が届く商人の街として活気づいていました。当時は近場にスーパーやデパートなどはなく、車もほとんどない時代。多くの人が船や電車で尾道に買い物に来るという、毎日がお祭りのようににぎやかな場所だったそうです。
そんな人たちが一息つくための喫茶店だったのが創業当初のからさわさんでした。

店内に飾られた古い写真
店内には創業当時のお写真が大切に飾られています

ハイカラな喫茶店としてアイスキャンディー(氷菓)も販売していたからさわさんですが、ある時ふとラジオからイタリアンジェラートの話をしているのが聞こえてきたそうです。あまりにも美味しそうに話す俳優さんの話に心奪われた初代店主は独学でアイスクリームについて学びます。

まだまだ情報が入りにくいその時代、数冊のお菓子の本から作り方を学び、何回も作ってみて試行錯誤しながらできたのが、現在につながる卵をふんだんに使ったからさわさんオリジナルの「たまごアイス」だったのです。

初代店主の実家が和菓子行商だったこともあり、身近だったモナカにたまごアイスを挟んで出した『アイスモナカ』は瞬く間に大ヒット商品に!
学生たちが学校帰りに集う場として、とてもにぎわう人気の喫茶店でした。

その後、1980年代に尾道出身の映画監督である大林宣彦さんの代表作である「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」が尾道で撮影された際に、監督をはじめとするスタッフ・キャストが愛用した喫茶店としても話題になったからさわさん。
ロケ地を訪れる観光客も増え、アイスクリームの機械を導入することをきっかけにこれまでの軽食も出す普通の喫茶店からアイスクリーム専門店へと移行されたのでした。

「モナカルーム」椅子と机がいくつか置かれくつろげるようになっている
アイスモナカ1個でもくつろげるようにと作られた「モナカルーム」

創業当時から変わらないレシピ!卵をふんだんに使ったアイス

尾道名物として人気の『アイスモナカ』ですが、観光客にばかり注目されているのかと言えばそうではありません!地元尾道の人からも「商店街来たついでに」とか、「会社のおつかいで」とか「無性にからさわのアイスが食べたくなって」など様々な理由で愛用され続けている人気店なんです。

時代の流れとともに甘さの微調整はあるものの、創業当時からレシピを一切変えず、初代が生み出したからさわの味を大切に守り続けられているからこそ、尾道の人にとっては“ふるさとの味”なんですね。

老若男女問わず人気のからさわさんの『アイスモナカ』。
なんでこんなに愛される味なのか、今回は材料についてもしっかりと話を聞いてきました!

からさわさんの『アイスモナカ』の中に入っているたまごアイスは、その名の通り卵がふんだんに使われています。実はこれ、レシピ開発の時に卵をたくさん使うフランス式アイスクリームを参考にしたことがきっかけだったそうです。

そんなからさわさんのたまごアイスには、私たちがよく口にするバニラアイスに使われる卵の量の約2倍もの卵を使って作られているそうです!だから名前も“バニラアイス”ではなく“たまごアイス”なんですね♪

お皿にもられたたまごアイス
卵の優しい甘みがふんわり美味しいアイスです

たまごアイスの要である卵は、以前この「なじみマガジン ONOMICHI」でも紹介した、広島県世羅町の里山で育てられた「ゆう食品」さんの卵を昔からずっと使われているとのこと。
栄養満点で味が濃いゆう食品さんの卵だったとは美味しさの秘密、納得です!

さらに砂糖にはサトウキビではなくて「てんさい」から作られたザラメを使用し、まろやかさをプラス。牛乳はこれまで広島県産の物にこだわっていたそうですが、残念ながら業務用サイズの製造を中止されたため現在は北海道産牛乳を使用しているとのことでした。

たまごアイスの材料はほぼこの3つなのですが、これに企業秘密の隠し味が入ることで風味・クリーミーさがアップしてからさわさんオリジナルのたまごアイスになるのだとか!

素材にこだわり長年安定した美味しさを提供してくださっているからさわさん。
こだわりは製造方法にもありました!

からさわさんのたまごアイスには卵がふんだんに使われています。
アイスを作る際、通常のアイス製造の工程で作ってしまうと温度が高くなりすぎて卵が固まり、製造途中でプリン状になってしまうそうです。それではたまごアイスとしては成り立ちません。
そのため、からさわさんのたまごアイスは加熱温度設定を低めにして、じっくり時間をかけて加熱の工程をおこなっているそうです。

材料、製法ともに受け継がれた味を守るために努力されているからこその愛され続ける味。
さすがですね!

最中にアイスをつめる様子
変わらぬ美味しさが人気の秘密なんですね

最後までパリパリサクサク!尾道の味「アイスモナカ」

それでは私も大好きなこの味を、皆さんにしっかりと伝えるべく、いただきます!!

お店で注文するとその場でモナカにたまごアイスをサンドして、紙袋に入れてくれるのがからさわスタイル。
これを海岸沿いで海を見ながら食べるのが格別なんです!
運よく防波堤のからさわベンチに座れたらもう最高!
波に揺れる船、キラキラ輝く海、2本並んだ橋。尾道らしい風景がより美味しさを引き立ててくれます。

防波堤に設置されたからさわベンチ
青空の下でアイスモナカを持っている写真
取材日は丁度晴れ!
気持ちの良い空の下でいただきます!

ではさっそくかぶりつきましょう!
パリっっっ!!といい音を立てて割れるモナカ!
とろ~っと口の中に流れこむたまごアイス。
ふわ~~っと広がる卵の香りと優しい甘み♡

そうそう、この味です!いつ食べても美味しくてほっとする味なんですよ。
たまごアイスは、あっさりしているのに卵の味がしっかり濃くて、バニラアイスとはまた全然違った味わいです。昔ながらのアイスクリンというイメージが近いかもしれません。
後口も甘いのにさっぱりしているのでいつまでも美味しい余韻に浸れます。
本当に美味しいんですよ~

そしてそのたまごアイスを包むモナカのサクサク感の素晴らしさ!!
このモナカも初代の頃から一切変わっておらず、ずっと同じ最中屋さんで作ってもらっているモナカだそうで、そのモナカを最後の一口までパリパリサクサク楽しんでもらえるように、実は店内のオーブンでもう一度焼いてサクサク感をアップさせているんだそうです。

モナカの皮
アイスで濡れてもふにゃっとせず、最後までパリパリ!

1日1,000個。多い時には3,000個も売れる『アイスモナカ』。
モナカを焼いて冷ますというひと手間が大変ながら大切な工程で、食べたみんなを虜にするもう一つの秘密なんですよ。

たまごアイスの味わいとモナカのサクサク感を楽しんでいたらあっという間になくなってしまいました!あっさりしているので2つ3つ軽く食べられてしまう美味しさですよ♪
これまでの最高記録は、その美味しさに取りつかれ追加追加で9個食べられた方がいらっしゃるそうです!その気持ち、わかります!!

現在、尾道名物『アイスモナカ』は店頭、公式ホームページの他、尾道市内のスーパー、コンビニ、お土産店などでも購入できます。

ここでしか出会えないモナカのサクサク感と香ばしさと相性抜群のたまごアイス。
尾道の人の青春の味。失いたくない尾道の味をぜひ皆さんも一度味わってみてくださいね!

お店の紹介

からさわ有限会社
住所:〒722-0035 広島県尾道市土堂1-15-19
電話番号:0848-23-6804

ホームページ