備後地域で愛される逸品を知る。

2024.01.24 2024/01/24

【尾道パパイヤ】コリコリ食感が心地いい!ご当地ドレッシング

旅行専門雑誌のご当地ドレッシングで2年連続1位を獲得!

数年前、ある全国放送のテレビ番組で取り上げられていた「青パパイヤ」。
珍しいと思っていたら、なんと広島県尾道市で栽培されているとのこと。パパイヤといえば、南国で育つイメージでしたので、温暖な瀬戸内とはいえ、まさか尾道で栽培できるとは意外でした。

青パパイヤの実
南国ほど暖かくはない尾道でパパイヤが育つんだと驚きでした!

さて、今回お伺いしたのは、その時に紹介されていた「尾道パパイヤ」さん。
2014年からスタートした青パパイヤの栽培は本州でも先駆けだったと言えます。そして、栽培経験ゼロの状態から収穫を迎え、果実の販売と同時に力を入れたのが加工品作りです。中でも、販売当初から不動の人気を誇る『尾道パパイヤドレッシング』は、旅行専門雑誌「じゃらん」のご当地ドレッシング部門で2018年、2019年と2年連続して1位を受賞した自他共に認める逸品です。
こちらを製造しているのは、大阪に拠点を置く、ぽん酢やドレッシングの製造会社「株式会社 福阪道」さん。「尾道パパイヤ」同様、青パパイヤに惚れ込んだ会社です。なぜ遠く離れた大阪の会社が尾道と繋がりがあるのか?

ドレッシングの瓶「尾道パパイヤドレッシング」と書いてある
『尾道パパイヤドレッシング』
この商品がどうやって尾道と大阪をつないだのでしょう

今回は、尾道パパイヤの代表、内海千春さんと、福阪道の代表取締役、三村三枝子さんのお二人に、『尾道パパイヤドレッシング』にまつわるエピソードをお伺いしました。

地元を盛り上げたい!救世主は南国フルーツの青パパイヤ

まず、なぜ尾道で青パパイヤを栽培することになったのか、内海さんにお聞きしました。

「栽培を始めた当時は、ここ尾道市御調町(みつぎちょう)で休耕田が増えていることが問題になっていました。それまでお米を作っていた農家も、後継者がいなかったり、お米そのものの価格が下がったりと農業を続けられなくなって、田んぼは荒れていく一方でした。しかも街の人口も減り続けていましたし、なんとか地元を盛り上げる対策が必要だったんです」

尾道パパイヤの代表、内海千春さん
尾道パパイヤの代表 内海さん
御調町の問題は大きく、一筋縄ではいかないものでした

御調町は尾道でも瀬戸内海沿岸ではなく山間部に位置し、冬は氷点下、積雪も珍しくない地域。昔から稲作を中心に農業が盛んに行われていましたが、時代とともに若い世代が街を離れていったそうです。
そこで立ち上がったのが、農業経験が豊富な内海さんのお父様と、その同世代の方々。グループを結成し、御調町の新たな特産品となるような農作物を作り、街を活性化させようと活動がスタートします。

「当時、近くに住んでいた私にも声が掛かって、一緒に取り組むことになりました。まずは、何を栽培するのかということですが、農作物と言っても、どの地域でも栽培しているものだと特異性がないので、南国のフルーツに的を絞って検討を始めました。バナナやパッションフルーツなども候補に挙がったんですが、特にインパクトがあるなと思ったのが青パパイヤだったんです。味はほとんどないので、料理のアレンジが効くというのも選んだ理由の一つでした」

木にたわわに実った青パパイヤ
確かに珍しくなじみが少ない分インパクト大ですね!

調べてみると、青パパイヤを露地栽培する際の最低気温は5℃。冬場を除けば、御調町でも育てられることが判明します。しかも、成長が早いため、春に植えれば秋には収穫可能。
このことが、少しでも早く特産品を、と思っていた内海さんたちを勢い付けます。そして、早速苗を購入、植え付けが始まったそうです。

「ですが、そんな時に父に病気が見つかり、これ以上は頼れないという状況になったんです。私が頑張るしかないと、覚悟が決まりました」

グループの方々と、土づくりや肥料などの知恵を寄せ合いながら手探り状態で栽培を続けた結果、当初植えた1,000本の苗はグングンと成長したと言います。

「とはいえ、私は全くの農業初心者ですし、皆さんも青パパイヤの栽培に関して言えば素人。ですので、育てながら、出てくる課題に一つずつ対処していきました。ただ、知らないことばかりだったからこそ、逆に楽しみながら栽培できた気がします。私もグループの皆さんも、不思議なくらいワクワク感しかなかったんですよ」

パパイヤの木を前に嬉しそうな表情の内海さん
皆の努力がパパイヤをぐんぐん大きくしていきました

そしてついに、秋には1本の苗から約100個にも及ぶ実を収穫。消費者への販売がスタートします。

「栽培している時から、どのように販売していくのかは課題でした。当然、青パパイヤの認知度は低いので、どうやって食べるのかも知られていません。そこで、料理レシピの研究と同時進行で、加工品作りも検討していきました」

栄養とコリコリ食感にこだわった『尾道パパイヤドレッシング』

パパイヤの成分で、よく耳にするのが「パパイン酵素」。
洗顔料に使われたりと、皆さんの中にもご存知の方がいるかもしれませんね。
この酵素は、脂肪や糖質、タンパク質など、身体に余分な老廃物を分解する働きがあるとされ、中性脂肪を下げる効果が期待できます。時には、メディカルフルーツと呼ばれることも。
ただ、酵素の特性上、80℃以上の加熱はできず、生のまま食べることが必要です。

そこで加工品として注目したのが、ドレッシング。
当時、町内の「道の駅クロスロードみつぎ」でドレッシングを販売していた福阪道に相談が持ちかけられます。その時のことを振り返り、三村さんはこう話します。

道の駅クロスロードみつぎの外観
尾道に来たらぜひ立ち寄っていただきたい人気の道の駅です

「御調町で青パパイヤが栽培され始めた1年程前に大阪で会社を立ち上げ、これからがんばろうと思っていた時期でしたので、お声掛けいただいた時はとても嬉しかったですね。私は大阪での暮らしが長いんですが、生まれも育ちも尾道ですので、故郷のために力を注げるならとお引き受けしました」

ぽん酢とドレッシングの製造をメインに創業した福阪道は、故郷の新たな商品作りにチャレンジすることになります。

このパパイヤは、農薬も化学肥料も使わずに育てられているので、生のまま安心して食べられますし、苦味もえぐみもないので、小さなお子さんから高齢の方まで幅広くお届けできます。ですので、青パパイヤのコリコリした食感にこだわったドレッシング作りに専念することができました」

パパイヤの「栄養」プラス「食感」をコンセプトに開発されたドレッシングには、福阪道が他の商品でも多く用いていた玉ねぎの一大産地「南淡路産の玉ねぎ」がブレンドされています。そして、まろやかな酸味の決め手となるお酢には、尾道の老舗「尾道造酢株式会社」のものを使用。また、素材の良さを感じてもらうために、あえてオイルは少なめにし、あっさりとした味わいを追求しています。

ドレッシングが小皿に入っている写真
お皿に移すとパパイヤの果肉がたっぷり入っていることが良くわかります

「青パパイヤはもちろん、どの素材も上質なものばかりでしたので、製造過程で悩むことはほとんどなかったんですよ。というより、とてもおいしいものができましたので、早くお客様に食べていただきたかったですね」

そして完成した『尾道パパイヤドレッシング』。
試食販売では、野菜嫌いのお子さんが、ドレッシングをかけた生野菜をパクパク食べるほど好評だったそうです。さらに、「じゃらんご当地ドレッシング第1位」を2年連続して受賞。そのおいしさは広く支持されていきます。

「受賞を知った時は、夢じゃないかと思いました。しかも翌年も第1位に選ばれ、涙が出るほど嬉しかったですね。故郷尾道で一生懸命に栽培を続けている内海さんと、それをおいしいと食べてくださったお客様に感謝しかありませんでした」

現在、『尾道パパイヤドレッシング』の他、「尾道パパイヤ檸檬ドレッシング」、「尾道パパイヤいちじくドレッシング」、「尾道パパイヤポン酢」など、新たな尾道の素材を加えたご当地ドレッシングもラインナップされています。

尾道パパイヤドレッシングやその他の味のドレッシングが沢山店頭に並んでいる様子
色んな味があるんですね!
うーんどれも気になる

塩味、甘味、酸味、旨味のバランスが絶妙『尾道パパイヤドレッシング』

さて、この『尾道パパイヤドレッシング』ですが、スマートな四角のガラス瓶と、トロピカルな雰囲気のラベルが一際目を惹きます。
しかも手に取ると、青パパイヤの果肉とみじん切りの玉ねぎがはっきりと分かるほど、たっぷりと使用されており、食感への期待度が増します。

内海さんと、三村さんのおすすめの食べ方は、生野菜をはじめ肉料理全般。
ということで、どちらも試してみたいと思います。

まずは生野菜から。
蓋を開けると同時に、玉ねぎの濃厚な甘い香りが広がり、ツンとしたお酢の酸味はそれほど感じません。生野菜の上に注ぐと、果肉がたっぷり。
では、いただきます。
柔らかな酸味と玉ねぎの甘味がふわっと広がり、コリコリした青パパイヤの食感が心地いい。とにかく、塩味、甘味、酸味、そして旨みのバランスが絶妙で、いくらでも野菜が食べられそうです。

サラダにドレッシングをかける様子
モリモリのサラダでもあっという間に美味しく完食!

次に、肉料理の中でもおすすめというハンバーグのソースとして。
ハンバーグを焼いた後のフライパンに残った肉汁に、しめじとドレッシングを加えて少々加熱します。フライパンから立ち上る、ほのかなお酢の香りが食欲をそそります。沸々と泡が出てきたら、青パパイヤのソースができあがりです。

しめじとパパイヤドレッシングで作ったハンバーグのソース
肉汁とドレッシングが合わさっていい感じ♪
ハンバーグに特製ソースがかかっている様子
大胆にかけて…いただきまーす!

それでは一口。
濃厚というより、さっぱり感が上回るソースのおかげで、肉の旨みがぐんと際立ちます。脂っぽい食べ物が苦手な方でも、このソースと合わせることで、食が進むこと間違いなしです。しかも、パパイヤと玉ねぎの果肉もハンバーグのアクセントになり、ちょっと手の込んだ肉料理の雰囲気に。
他にも、しゃぶしゃぶのタレや、とんかつのソース替わりとしても試してみましたが、いずれも料理のおいしさを後押しする、万能のドレッシングです。

最後に、お二人に、『尾道パパイヤドレッシング』への思いをお聞きしました。

「青パパイヤの食感がたまらない、おいしいドレッシングですので、どのご家庭の冷蔵庫にも置いていただけるような、愛され続ける商品になればと思います。
青パパイヤの栽培ももうすぐ10年です。今は拠点を因島に移し、私一人で頑張っていますが、今後は、尾道全体も盛り上げていけるような農産物として、栽培を続けていければと思っています」と内海さん。

「青パパイヤとの出会いのおかげで、会社が軌道に乗ったと言っても過言ではありません。このドレッシングは、私と故郷を結びつけてくれる商品。これからも故郷のためにお役に立てればと思っています」と三村さん。

お二人の故郷尾道への想いも感じる『尾道パパイヤドレッシング』。
皆さんにもぜひ、味わっていただきたい逸品です。

尾道パパイヤドレッシングが沢山店頭に並んでいる様子
トロピカルなパッケージが目印です♪
ぜひ探してみてください

現在、『尾道パパイヤドレッシング』は通販サイト Amazon、楽天市場(ふるさと納税)、公式ホームページの他、以下で購入できます。

  • 尾道市:道の駅クロスロードみつぎ、尾道ええもんや、尾道みやげ、ええじゃん尾道、丸九堂、イオンスタイル尾道、大浜PA下り(しまなみ海道)
  • 神石高原町:道の駅さんわ182ステーション
  • 広島市:とれたて元気市広島店、無印良品広島アルパーク
  • 東広島市:とれたて元気市となりの農家店
  • 大阪府:無印良品イオンモール堺北花田

販売業者の紹介

尾道パパイヤ
住所:〒722-0314 広島県尾道市御調町大町55-1
電話番号:0848-77-0021

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