備後地域で愛される逸品を知る。

2022.05.20 2024/10/15

【中折れハット】ミュージシャンも愛用!石田製帽のデニム帽子

かっこいい!かぶり心地も良い!石田製帽の中折れハット

一昔前まではファッション=女性というイメージが強かったですが、現在ではお洒落なメンズのファッションブランドも数多くあり、素敵な着こなしをされている男性を多く見かけます。
その方の年齢や雰囲気、体系に合った洋服を上手に着こなしていると、かっこよさも一段とアップして見えますよね。
そんな中でもシンプルながら統一感があって、細部までこだわられている方は「さすがだな~!」と思うことが多々あります。

そうは言っても「小物使いしてみたいけどなんとなく躊躇している」とか「かっこよさだけでなく身につけていて心地よいものを選びたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方におすすめしたいのが、今回ご紹介する石田製帽さんのブランドである『Andy The Hatter』の『インディゴ染コットンブレード 中折れ』です。
見た目のかっこよさはもちろん、かぶり心地の良さも兼ね備えたファッションアイテムなんです!

まずは石田製帽さんについてご紹介しますね。

工房内の様子、棚には大量の麦わら帽子、壁にはISHIDASEIBOU EST.1897と書かれたタペストリーが飾られている
工房にはお洒落なむぎわら帽子がたくさん!

麦わら帽子のトップブランド!職人の手仕事が生み出す芸術品

石田製帽さんは日本で麦わら帽子の製造が始まって間もない1897年(明治30年)から岡山県笠岡市で、麦わら帽子の素材である麦わらの生産販売や、麦わら帽子の製造に携わってこられました。
岡山県は麦わら帽子の素材である麦わらの主産地として栄え、現在も麦わら帽子の国内2大生産地として有名なんですよ。
それを牽引しているのがなにを隠そう石田製帽さんなんです。

第二次世界大戦により麦わらの生産は途絶えてしまったものの、その後は製造卸として高度経済成長の波に乗り数多くの麦わら帽子を全国に送り出されてきました。
しかし、18年程前に卸問屋と自分たちが作りたいものが合致せず卸業から撤退。現在は帽子を一つ一つ自分たちの手で作り、自分たちで販売するスタイルで営まれています。

代表取締役の石田さんがインタビューに答える様子
代表取締役の石田さん
帽子づくりへの強い想いを教えていただきました

これまで多くの受注をいただいていた卸業。それを撤退してまで届けたかった石田製帽さんの想い、それは「シンプルかつ美しいフォルム」と「お客様がかぶって気持ちいいと感じる、かぶり心地の良さ」

実は石田製帽さんの帽子はどれも芸術品のようなきれいなフォルムをしているのに、とても柔らかくて伸縮性があるんです!
麦わら帽子のような「ブレード帽子」と呼ばれるものは、テープ状の素材であるブレードを一段一段重ねて縫製するのですが、硬さがあり、ものによっては頭に乗っかってしまっているという印象を与えるものが多かったりします。
石田製帽さんの帽子は天然の素材の味を生かしつつ、これまで培った縫製テクニックによる縫製、帽子を形作る型入れなどの各作業でいかにかぶり心地がよくなるか、かぶった時にきれいに見えるかを考えながら製造されているんですよ♪

職人がブレードを縫製していく様子
ブレードがするすると綺麗に縫製されていきます
まさに職人技!

これらの作業がすべて作りながらの微調整による職人技であるため、海外などに生産を任せず、自社で専門スタッフが一つ一つ心を込めて製造!
自社に製造の機械がない布製品やニット製品以外のすべての帽子を自社製造されているんです!!

明治から125年続く老舗だからこそできる自社製造の量と縫製の質は日本の業界一だと自負されていました。

多くのミュージシャンが愛用!石田製帽のメンズブランド「Andy The Hatter」

今回紹介する帽子のブランドである『Andy The Hatter』は石田製帽さんのメンズブランドです。
元ギタリストであるデザイナー安藤裕也さんが、音楽をテーマにデザインされており、王道でありながらも独特なテイストは彼だからこそ生み出せた唯一無二のデザイン。

紺色のハットを上から撮影した写真
シンプル、だけど洗礼されたデザイン

石田製帽さんの帽子は主張しすぎないプレーンなデザインなのですが、そこに合わさった安藤さんのアーティスティックな感性が多くの男性を魅了しています。
実はミュージシャンでもかぶりやすいように耳元で音が共鳴しない工夫などもされているそうですよ!そのため多くのミュージシャンにも愛用されているそうです♪

今回は『Andy The Hatter』の中で『インディゴ染コットンブレード 中折れ』に注目!
この中折れハットはなんとデニムの街、福山市で染色された本物の日本製デニム糸が使われているんです。
以前このなじみマガジンでご紹介した、国内外の有名アパレルブランドにデニムを提供する福山の生地メーカー「篠原テキスタイル」さんから糸を仕入れ作られているんですよ。

本物のデニム糸というのはコットン100%の強く撚(ひね)られた糸をロープ染色と呼ばれる染め方で、糸の中心部は染まらず表面にのみ染色される「芯白染色技術」によって染められています。
そのため経年による擦れ・色落ちにより、あたりが出て白くなってくるのが最大の特徴です。

ジーンズのポケットにいつも同じ財布を入れていたらその場所だけ擦れて白くなってきたりしますよね。これ、実は糸の染まっている部分がすり減り、糸の中心部の白いところが出てきているからなんです。
つまり、あのジーンズ独特のビンテージ感がこの中折れハットでも楽しめちゃうってことです!!

ニット帽のようなフィット感!使うほどに味が出る『インディゴ染コットンブレード 中折れ』

今回、石田製帽さんの『インディゴ染コットンブレード 中折れ』をお借りすることができたので、私が実際の使用感をご紹介していきます。

まず初めに驚いたのはその柔らかさ!
写真で見るとパリッとした印象だったのですが、実際に手にしてみるとめちゃくちゃ柔らかいんです。
そして上下に伸ばしてみるとしっかりと伸縮します。
ブレード帽子=硬いものという概念が180度変わる触り心地です。

ハットの指でつまんで柔らかさをアピール
しっかりとした形なのに優しい柔らかさ

かぶってみると、柔らかいので深くかぶることもでき、頭の形にフィット♪
そのフィット感や柔らかさはまるでニット帽をかぶっているかのよう!
それでいて中折れ加工が崩れすぎることもないので、かぶりやすく中折れの良さも保ってくれるのはまさに優れものです!!
中折れハットはその特徴的な形と硬さから、どうしても頭に乗っかってしまっているような感じになりやすく、着こなすのが難しいと思っていたのですが、この中折れハットなら頭にフィットしているので難しくありません。

女性がハットをかぶっている写真
かっこいい中折れハットをかぶるとテンションが上がります♪

さらにこのデニムの深い藍色がまたかっこいいんですよ!
まさに大人の色気を引き出してくれる色。
しかも使えば使うほど色の変化が起こってその人だけの味が出てくるっていうんですから使いこんでいくのが本当に楽しみですよね。

さらにつばの部分は少し長めなので日焼け対策としても使えるのに、その印象を与えず「かっこいいワンアイテム」として魅せられるのもすごいですよね。
つばの部分にはソフトワイヤーが入っているので、つばを上向きにしたり、サイドを少し上げたりと形作ることもできるんですよ♪

中にマジックテープ式のアジャスターがついているので、サイズもミリ単位で調節可能!
メンズ商品ですが、女性でも全然素敵にかぶれちゃいますよ。

ハットの内側についている調整用のひも
自分サイズに調整できるのは嬉しい!

あえて浅くかぶって顔周りを華やかにしてもかっこいいし、深めにかぶってシックな感じを出してもかっこよく決まるので、その日のスタイルに合わせてかぶり方をかえてもいいと思います!
Tシャツにジーンズといったシンプルなファッションにこの中折れハットを加えるだけでかっこよさが増すこと間違いなしですよ。

現在、『インディゴ染コットンブレード 中折れ』は公式ホームページの他、新宿伊勢丹、日本橋三越、静岡伊勢丹、岡山高島屋、ONOMICHI U2、ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道、クルーズ客船 guntû(ガンツウ)などで購入できます。

会社の紹介

株式会社石田製帽
住所:〒714-0012 岡山県笠岡市小平井682
電話番号:0865-62-2088

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