備後地域で愛される逸品を知る。

2022.10.28 2024/04/11

驚愕の美味しさ!希少な赤いキウイ【高原ルビー】

食べた人の度肝を抜く美味しさ!赤キウイ「高原ルビー」

皆さん「レッドキウイ(赤キウイ)」ってご存知ですか?
キウイフルーツの大手メーカーであるゼスプリが期間限定で販売したことで話題になった希少性の高い、赤いキウイフルーツです。
滅多に市場に出ないため、初めて聞いたという方や、存在は聞いたことあるけど出会ったことがない!という方も多いのではないでしょうか。

このレッドキウイ、そもそも育てにくく、旬が短く、出荷しにくいという生産者泣かせの代物なんです。店頭で見かけるグリーンキウイやゴールドキウイに比べたらとても気難しいキウイのため生産量・流通量が極端に少ないんだそうです。
しかしながらそれらを凌駕する美味しさは食べた人の度肝を抜くそう!!

まさにその美味しさに驚愕し、この美味しさを伝えるべく栽培を始められたご夫婦が広島県神石郡神石高原町におられます。
今日は神石高原町のレッドキウイ農家、水井農園さんのレッドキウイ『高原ルビー』についてご紹介いたします!

パックに3つ入った高原ルビー、シールが貼ってあり「赤キウイ 高原ルビー 広島県神石高原産 水井農園」と書いてある
希少な赤キウイが神石高原町で育てられているなんて!
早速お話を聞いてきました

2本のレッドキウイの木から始まった!水井農園さんの歴史

水井農園さんは井上さんご夫妻が10年前にご主人の定年を機に始められた農園です。

井上さんご夫妻が並んで微笑んでいる様子
井上さんご夫妻
10年間二人三脚で農園を運営されてきました

井上さんとレッドキウイの出会いは奥様のお母さまが自宅に2本のレッドキウイの木を植えていたことから始まります。
お母さまはとにかく果物が好きでご自宅にいろんな果物の木を植えられていたそうです。新しもの好きだったこともあり、その珍しさから植えられていたレッドキウイの木。
20年近く前から植(う)わっていたものの、なかなか上手に実がならなかったそうです。

ある年、「今年は上手にできたから!」とスライスして出してもらったレッドキウイ。
一口食べて「こんなおいしいキウイが世の中に存在したのか!!」と、あまりの美味しさに驚きが隠せなかったそうです。

日本のレッドキウイの木
お母さまが植えられていた二本のレッドキウイ

その後定年が近づき、定年後に何かしたいと考えていた井上さんはあのレッドキウイの味を思い出します。衝撃的だったあの美味しさをもっとたくさんの人に知ってもらいたい!という想いのもと一念発起し水井農園を立ち上げられたのでした。

しかし、井上さんのこれまでの仕事は電機メーカー勤務のサラリーマン。
畑仕事はまったくの初めてです。まずは知り合いの伝手(つて)を頼りにキウイ農家さんへ修行に行き、それからご自身の農園を始められました。

今年、農園を始められて10年を迎えた水井農園さん。
開業当初は10年後の今頃は『高原ルビー』がたくさん実って多くの方に食べていただけるようになっている予定だったそうですが、実際はまだまだ苦難続きだそう。

なぜなら、水井農園さんのある神石高原町は広島県の北東に位置し、冬になると-15℃を記録する広島県でも1,2を争う寒冷地。そのため想像以上に木の育ちが遅く、さらには春先の温かくなってきたころに襲ってくる“遅霜”の影響で芽吹いた芽がやられてしまうことも少なくないのだとか。

春に芽吹いた芽から花が咲き、実へと変化を遂げるためその被害は甚大。
それにサルなどの害獣・虫による傷や、木そのものの育てにくさなど、毎年のように数多くの試練が降りかかり、10年たった今でも様々な対策を講じながら育てられているとのことでした。

青いネットでキウイ畑全体を覆っている様子
通常のキウイは酸味が強いためサルなどの被害は無いそうなのですが…
レッドキウイならではの悩みは尽きません

収穫期間はたったの半月!過酷な環境が育てる美味しいレッドキウイ

レッドキウイの育てにくさに神石高原町の寒さが影響しているなら違うところで育てればよいのでは?と思った方もいらっしゃると思います。
もちろんその方法もありますが、あえて神石高原町で育て続けるのには訳があります。それは寒冷地だからこその昼夜の寒暖差
神石高原町は寒暖差が激しく作物にとっては過酷な地域です。しかし、そんな過酷な気温差を乗り越えるために身が引き締まり、味が濃く美味しい作物が育つのです。
『高原ルビー』もほかの作物同様、この地域だからこその美味しさが色濃く出ているそうですよ♪

木になったレッドキウイの実
甘さがぎゅぎゅっと詰まったレッドキウイに育ちます

『高原ルビー』の希少性にはほかにも理由があります。それは収穫時期が短く、保管がしにくいという点。

『高原ルビー』が収穫できる旬の時期はなんと9月下旬から10月上旬の約半月!一年の中でたったの半月しか収穫できないんです!!
しかも、グリーンキウイは硬い状態で収穫してもゆっくりと追熟されるため収穫後も約半年は長持ちするのに比べ、レッドキウイである『高原ルビー』は追熟しやすく実崩れが起こりやすいという弱点があるため、冷蔵庫でゆっくりとした追熟を促しても収穫後販売できるのは4ヵ月程度。
さらに表面もつるつるして皮が薄いため傷つきやすいという、農家泣かせな果物なんです。
どんなに美味しくても農家の方が作りたがらないのがよくわかります。

レッドキウイを収穫する様子
たった半月間の収穫期間
貴重な実を丁寧に収穫していきます
新聞紙の上に収穫されたレッドキウイが沢山並べられている様子
綺麗なつるつるの表面
傷つかないように慎重に扱います

いろいろな面で手間暇かかるレッドキウイ『高原ルビー』。
育てて販売するだけでもなかなか大変なのに、水井農園さんの頑張りは止まりません。
良いものをより美味しく良い状態で食べていただくために、肥料は有機肥料を使用。
自然からできるものを大切に、堆肥もできるだけご自身で作った安心できるものを使用されているそうなんですよ!

この美味しさを知ってもらいたい一心で努力を続けられている水井農園さん。
「美味しいと言う声や何度も購入してくださるお客様がいたりと、この美味しさを一緒に楽しんでもらえる方が少しずつ増えているのがとても嬉しい」とおっしゃっていました。

驚愕の甘さ!イガイガが苦手な人も食べられる「高原ルビー」

では実際にレッドキウイ『高原ルビー』をいただいてみましょう。

大きさはグリーンキウイなど、私たちの身近にあるキウイと変わりませんが、表面の産毛がほとんどなく、つるっとしています。
そして皮の上からすでにキウイのとってもいい香りが♡
半分に割ってみるととってもキレイ!!放射線状に半分ほど真っ赤です!
普段グリーンキウイが見慣れているだけになんで赤いのか不思議な気持ちになります。

レッドキウイの赤い断面
綺麗な赤色の果肉
ルビーという名前はここからなんですね

いつも半分に切ってスプーンでほじくりながら食べるのですが、皮がめちゃくちゃ薄くて掘れそうにないので、きちんと剥いてカットしていただきます。
水井農園さんでは、購入した時が食べごろになるように調整しながら出荷されているそうで、どれもしっかりと完熟しているのでスルスルと皮が剥けていきます!
とても柔らかいのでまな板いらず♪

輪切りにされお皿に盛られたレッドキウイ
盛り付けると赤い果肉がとっても華やかで美味しそう!

ではさっそく一口…。
あまーーーーー!!
あれ?ほんとに今キウイを食べた?ってぐらい私の知っているキウイとは違います。
ほんと別の果物を食べているみたいです!この甘さに驚愕するのは頷けます。
甘さ的には桃やメロンを食べているんじゃないかってぐらい甘いです。

それもそのはず。
グリーンキウイやイエローキウイが糖度15度前後と言われる中、『高原ルビー』は糖度18~22度
甘い果物代表のブドウでも平均17度程度なので驚愕の甘さですよね!

キウイ独特のエグみだったり酸っぱさだったりも一切なく、完熟キウイの甘い部分だけを集めて食べているみたいです。まずは甘みが全面に広がって、そのあとキウイらしい味が出てきます。これはすごく独特の味わい!

しかもキウイってたくさん食べていると喉がイガイガしてしまうことも多いのですが、これは全くしません
実際にキウイのイガイガが苦手な当ブログのカメラマンもスライスしたものを恐る恐る食べてみたところ、あまりの美味しさに丸々2個分ほど完食したそうですよ。

キウイは食物繊維やビタミンCが豊富なので積極的に取りたいんだけど味があまり好きじゃないという人、ぜひ食べてもらいたいです!これならきっと食べられると思います!
それぐらい味わいが違うんですよ。

オススメの食べ方は、まずはそのままの味・甘さを堪能していただいて、あとはプレーンヨーグルトに甘み部隊として投入してもらってもいいし、味が良く見た目が華やかなのでケーキの飾りにもオススメですよ♪

ヨーグルトにトッピングされたレッドキウイ
ヨーグルトもいつもとは違う贅沢な美味しさに

現在、『高原ルビー』は公式ホームページ、道の駅さんわ182ステーション、エブリィ緑町店と駅家店、マルナカ加茂店、FUKUYAMAふくふく市、関東では松屋銀座、西武百貨店等で購入が可能です。

美容にも効果的で見た目も美しい『高原ルビー』、オシャレな方への贈り物なんかにもオススメです♪

※季節商品のため、売り切れの場合があります。予めご了承ください。

生産者の紹介

水井農園
住所:〒720-1525 広島県神石郡神石高原町上2469番地
電話番号:0847-85-3522

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