生姜がたっぷり入った「ジンジャーエールの素」
女性の約半数が「冷え」の症状を持つと言われる現代。身体を温める様々なアイテムの中でも、「生姜」は身体の内側から冷えを解消する定番の食べ物として、取り入れている方も多いのではないでしょうか。ですが食べるとなると、擦り下ろすかスライスするか使い道が限られてしまうのも事実。
そこで今回ご紹介するのは、普段の生活に手軽に生姜を取り入れやすい『ジンジャーエールの素』。150mlの原液には130gもの生姜が使われています。
ちなみに、スーパーでよく目にする生姜1袋の容量は約110g。いかに多くの生姜が使われているかお分かりいただけるかと思います。
さて、足を運んだのは広島県北東部にある神石高原町(じんせきこうげんちょう)。
標高500〜700mの中国山地に位置する高原の町です。日本百景にも選ばれている自然景勝地「帝釈峡(たいしゃくきょう)」が有名で、全長18kmにも及ぶ峡谷には、秋になると紅葉狩りを楽しむ多くの観光客が訪れます。
その神石高原町で、農作物の生産とそれらを使った加工品製造を行っているのが「株式会社 神石高原」さん。生姜やえごま、野沢菜などを栽培し、シロップやお茶などの商品を作っています。
まずは、代表の大田博昭(おおたひろあき)さんに生姜の栽培についてお話を伺いました。
辛みと香りが特徴、手間暇かけて育てられた無農薬の生姜
そもそも、生姜の産地は暖かい地域というイメージがありますが、冬の平均気温が氷点下になる雪深い神石高原町での栽培は可能なのでしょうか。
「生姜の産地といえば、高知県や宮崎県など。おそらく神石高原町は生姜を栽培できる北限の地域だと思います。生育にかかる期間も約4ヶ月と他の地域と比べ1ヶ月程長いんです。
ですが、そのおかげで非常に特徴的な味わいに育ち、特に辛みと香りは群を抜いています」
夏から冬にかけて収穫される生姜は土の中でじっくりゆっくりと育まれ、ピリッとした辛みがあります。
それから香り。一般的なものは時間を置いたり火を入れたりすることで飛んでしまいますが、神石高原町の生姜は手を加えても持続するんだとか。
これらの特徴はもちろん、気候や土壌によって醸成されてきますが、同時に、無農薬、無化学肥料で路地栽培されていることも大きく影響しているようです。
「皆さんに安心安全なものを食べていただきたいんです。実は生姜は『肥料食い(こえくい)』と言われ、他の農作物よりもたくさんの肥料が必要。だから化学肥料を使う農家が多いんですが、そうすると雑味が出てしまいます。できる限り自然の力を借りて栽培するというのが当社の信念ですので、牛糞や鶏糞などの有機肥料を大量に土にすき込み、土づくりをしてから栽培しています」
安心安全でしかもおいしいものを。その想いが手間暇かけたこだわりの栽培に繋がり、辛みと香りが強く、そして色白で柔らかな生姜を育んでいくのです。
飲めば味の違いを実感!生姜を感じる「ジンジャーエールの素」
さて、その生姜を使った『ジンジャーエールの素』ですが、どのような経緯で作られることになったのでしょうか。
「農作物は天候が良く例年以上に収穫できたとしても、他の農家も同じ状況ですので、それ自体の価格は低く抑えられてしまいます。逆に、天候不順だと収穫量が少なく収入が減ってしまう。というように、栽培そのものが自然の影響を大きく受け、経営にも響いてしまうんです。
この問題に対処するにはどうすれば良いかと考えた末に、6次産業化※しかないと。余剰の作物から加工品を作る、または保存できる環境を整えることで天候などに左右されない事業の形を目指しました」
そこで、神石高原町で育った生姜の特徴を最大限に活かす商品として開発されたのが『ジンジャーエールの素』でした。
※農林漁業者(1次産業)が、加工や商品化を行い販売に取り組むことで商品の価値を高め、所得の向上を目指す取り組み
完成した商品は、特にスッキリとした爽やかな香りが、採れたてそのままの状態で感じられるものに。
当然、他の材料にもこだわっています。
まず、甘さを出すために厳選した氷砂糖を使用。他の砂糖と比べゆっくりとしたスピードで溶ける性質が、生姜の旨みを時間と共に引き出すことにも役立っています。さらに口に含んだときのさらっとした甘さがこの商品向き。
また、保存料として使用しているのは、瀬戸内の島で収穫された旨み成分が強いビアフランカ種のレモン。これが生姜の旨みも際立たせる役割を果たしています。さらにレモンのスッキリとした酸味が生姜の辛みとも相性抜群です。
作る過程でも手を抜くことはありません。
収穫したての生姜は一つずつ丁寧に水洗いされ、商品に仕上げるまでの工程は全て手作業。添加物、保存料などは一切使わず、神石高原町で育まれた自然の味を人の手によって余すところなく引き出していきます。
「この商品の良さは、飲んでもらうことで実感していただいています。似たような商品はたくさん販売されていますが、試飲するとその違いがはっきりと分かるんです」
実際に、県内を中心に各地で試飲販売の機会を多く設けているとのこと。購入された方からは、「喉の調子が良くなった」との声も聞かれるとか。また、有名なシンガーソングライターから定期注文が寄せられることもあるそうです。
思わず勧めたくなる、品質の良さを実感できる逸品
ということで、早速私もいただいてみます。
大田さんが試飲を提供する際には、原液を試してもらうということなので、まずはそのまま一口。
甘みが先に立つかと思いきや、生姜のスッキリとした辛みにレモンの酸味がうまく重なり合って、爽やかさを感じます。あとから広がるサラッとした甘みが、氷砂糖ならではです。なにより生姜の芳醇な香りが心地よく持続します。
飲み干した瞬間、喉の辺りがふわっと温かくなり、生姜の効能をすぐに実感。たった一口なのに、時間を追うごとに身体の芯までその温かさが満ちていくのがわかります。
一般的な生姜シロップとは一線を画している『ジンジャーエールの素』。原液を飲むことで、素材それぞれの良さがはっきりと感じられ、他のものとの違いも歴然です。
次に炭酸と氷で割って、ジンジャーエールとして。
レシピ通り10倍に薄めているのに、生姜の香りがしっかりと感じられ、しかもレモンの存在感も失われることなくさっぱりといただけます。
無農薬、無化学肥料で丁寧に育てられた生姜、そこに加えられた無農薬栽培のレモン。体に良いものだけを口にしていることがはっきりわかるジンジャーエールです。
アルコールとの相性も良いそうで、日本酒やウイスキー、ビールなどに少し加えるだけでも生姜の風味がプラスされ、ついつい杯が進んでしまうとか。こちらの楽しみ方は次の機会に取っておくことにしましょう。
さて、この『ジンジャーエールの素』ですが、リピートする方が圧倒的に多いとか。
また、友人知人に勧める方も増えているそうです。間違いなく身体に良いものだということを、皆さんが実感しているからこその反響だと言えます。
「まずは飲んでみてください。その良さがわかるはずです」
毎週末のように各地のマルシェや催事に出向き、『ジンジャーエールの素』の試飲販売を行っている大田さん。皆さんもどこかで出会うかも。
ぜひ、お試しいただきたい逸品です。
現在、『ジンジャーエールの素』は通販サイト 楽天市場の他、公式ホームページや下記の店舗で購入できます。
- 広島県:長崎屋、ひろしま夢ぷらざ、そごう広島店野菜バスコーナー、無印良品広島アルパーク店、空の駅オーチャード、道の駅さんわ182ステーション、FUKUYAMAふくふく市 他
- 東京都:ひろしまブランドショップTAU、府中市アンテナショップNEK