備後地域で愛される逸品を知る。

2022.02.04 2024/04/11

【尾道の白】木綿と絹の良いとこ取り!職人が作る究極の豆腐

子どもたちも大絶賛!素直で美味しい豆腐『尾道の白』

日本人の生活に欠かすことができない食材『豆腐』。
そのままでも、炒めても、汁物に入れても、焼いても、どんな変化を加えても美味しくて料理に幅を持たせてくれる名脇役的な存在です。
さらにタンパク質やカルシウムなどの栄養価も高く、健康の維持に効果が期待される成分が多く含まれるため、機能性食品として日々の食事に取り入れている人も多いのではないでしょうか。

木綿や絹、厚揚げ、おぼろなど種類も多く、価格も数十円から数百円までと幅も大きい豆腐ですが、皆さんはお気に入りの豆腐ってありますか?

私はその時の気分で様々な豆腐を買ってきていたのですが、今回ご紹介する丸谷豆腐店さんの『尾道の白』を家族に出した時、子どもたちが大絶賛したんです!
味に敏感な子どもたちが声をそろえて「美味しい!好き!」と言ったこの豆腐。
いつも一丁を家族4人で分けて冷奴にするのですが、その量じゃ足らない!と我が家で大ハマりした『尾道の白』というお豆腐。

ぜひ皆さんにも味わっていただきたく製造元の丸谷豆腐店さんにお話を伺ってきました!

丸谷豆腐店の店舗外観と暖簾の写真
青い暖簾と白いロゴが目印です

一途な豆腐への愛が生んだ究極の豆腐!『尾道の白』

丸谷豆腐店さんは尾道で昭和35年に創業され、木綿豆腐、厚揚げ、油揚げをメインにスーパーや公共機関などに卸してきた老舗の豆腐屋さんです。

今回お話を伺った3代目の丸谷一生さんは、豆腐の美味しさを追求するべく京都の老舗豆腐店に自ら弟子入りを志願、その師匠の元で3年間みっちり修行した後、地元尾道に戻ってこられました。

お話を聞いていると豆腐への愛がスゴく、とてつもない研究家ということが判明したんです!
そんな丸谷さんが何年も試行錯誤しながら作り上げたのが今回紹介する『尾道の白』です。

暖簾の横に立ってインタビューに答える三代目の丸谷一生さん
3代目の丸谷一生さん
豆腐への情熱をひしひしと感じます!

実はこの『尾道の白』、2021年度全国豆腐品評会 西日本大会の木綿豆腐部門で4位を受賞した代物なんです。2021年は富山県から沖縄県までの豆腐生産者が参加、例年と比べて数多くの強豪が集まる中で会得したこの評価!
それはまさに丸谷さんの積み上げてきた研究と努力を評価するものでした。

尾道新聞の写真、丸谷豆腐店が取り上げられた記事
地元の新聞も一面で取り上げました!

全ての工程を一人で!職人がこだわる究極の豆腐づくり

丸谷豆腐店さんは創業当時から「ふくゆたか」という大豆を使われています。
この「ふくゆたか」はタンパク質の含有量が多く豆腐になりやすいため、多くの豆腐屋さんで用いられています。
丸谷豆腐店さんではこの「ふくゆたか」の中でも不良豆の少ない1~2等の高級とされる豆を使用されています。それにより不良豆から出る雑味の影響を受けない美味しい豆腐ができるそうなんです♪

豆腐の命ともいえる大豆。
豆腐の原料は大豆なので、一番気を使ってこだわっているところだそうです。

黄色い桶に沢山入った大豆
選び抜かれた高級大豆たち

とはいえ、品質の良い大豆を使ったからといって、必ず美味しい豆腐ができるというわけではありません。
『尾道の白』最大の特徴は、丸谷さんの長年の研究の積み重ねと、それによる細かな調整法にあるんです

関西では豆腐を「木綿」や「絹」とカテゴライズせず、総称で「白豆腐」というものがあるそうです。その隔たりのない潔さが気に入り、自身が求める美味しい豆腐を木綿豆腐としても、絹豆腐としても使える「白豆腐」として作りたいと長年思い描かれていた丸谷さん。

構想3年、日々の豆腐作りの中で試行錯誤すること4年。
何回も何回もやり直し、上手くいかなかった理由をひとつづつ分析して調整、それを記録、再挑戦を幾度となく繰り返し7年の歳月を要して出来上がったのがこの『尾道の白』なのです。

実は丸谷さん、豆腐造りの数ある工程をすべて一人で行われているんですよ!!

豆を洗う、水につける、浸かり具合を確認する、豆を擦り潰して擦り具合を確認する、炊いた香りを嗅いで確認する、絞っておからの状態を見る、自分で寄せて具合や温度を確認する、にがりを入れる、汲んでカットしてパックする…。

きちんと丁寧にすべての工程を一人で行うことによって、これまでの知識と経験、7年の積み重ねをフルに発揮することができ、安定した美味しさの豆腐を作り上げているんです!!
もちろん自然の摂理で様々な変化がある中で、どこをどう調整するかということも自身の研究結果から全て把握されているとのこと、まさに神がかった職人技ですよね!!

豆腐作りをする丸谷さん
真剣なまなざしで豆腐作りを進める丸谷さん

突き詰めることによる美味しさを追求したいから努力しているという、まさに豆腐への大きい愛を感じられる職人さんで、丸谷さんのこだわりがあの美味しさを生み出しているということに妙に納得できました。

木綿と絹のいいとこ取り!食感と濃厚な味わいが楽しめる

丸谷さんの熱い想いとこだわりが十分わかったところで、一体どんな豆腐なのか、皆さん気になりますよね♪

『尾道の白』は、木綿豆腐なので表面は布の跡がしっかりついていますが、断面はツヤっとしていて絹豆腐の様です。

豆腐のアップ写真
しっとり滑らかな「尾道の白」
パックを開けた瞬間、大豆の美味しそうな香りがします

まず何もかけずに一口…。
食感は滑らかなのに程よい弾力があり、ほんと木綿豆腐と絹豆腐の中間に近いです!
正直私、木綿豆腐のモソモソとした感じがあまり好きではなく、いつも絹豆腐ばかり買っていたのですが、この『尾道の白』はそのモソモソ感が一切ありません!
布が当たっていたところも木綿豆腐特有の固さがほとんどなく、全体的に統一された柔らかさが目立ちます。
この柔らかさも丸谷さんが追求したポイントの一つだそうで、ゆっくり弱く長くプレスし、均一に程よい硬さを生み出すところを見極められたそうです。さすが!

食感はもちろん最高に美味しいのが『尾道の白』!
豆腐に使用している大豆の量が多いため、大豆そのものの甘さと美味しさをダイレクトに味わうことができます
何もつけずに食べても豆腐臭さを一切感じることがありません。むしろこの味わいを感じるべく、調味料を一切かけずに食べてもらいたい!
その方が断然美味しいと思える豆腐です。

冷奴もおススメですが、湯豆腐や蒸し豆腐などほんのり温めると、より柔らかくふわっとほどけ、大豆の濃厚な味もしっかり味わえるそうですよ♡

湯豆腐
温めるとより濃厚な美味しさに♪

現在、丸谷豆腐店さん渾身の逸品『尾道の白』は店舗、ええじゃん尾道、ゆきひろメイト、福山市のナチュラルマーケットIKOで購入できます。

木綿豆腐と絹豆腐の良いとこ取りした究極のお豆腐、ぜひ味わってみてくださいね♪

お店の紹介

丸谷豆腐店
住所:〒722-0017 広島県尾道市門田町21-7
電話番号:0848-22-7523

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